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オピネルカーボンナイフの儀式!ピン抜き攻略&刃研ぎ・黒錆加工マニュアル

えいたそ
えいたそ
どうもどうも、アウトドアコンシェルジュのえいたそ(@chokindamashi)です。

キャンパーの定番ナイフのオピネル。

そしてカーボンナイフを買ったらまずやるのが刃を研いでからの黒錆加工です。

そしてこの儀式を遂行する上での関門が、ナイフの分解。

断言しますが、僕のような「ツールが揃ってない素人」はブレード(刃)を固定するピン抜きで間違いなく苦戦します。

えいたそ
えいたそ
僕はピン抜きに1時間以上費やすほど苦戦しました。

オピネルの黒錆加工や分解については、様々なブログやYoutube動画で紹介されています。

ただですね、それでもピン抜きはヤヴァイですよ。

僕もたくさんのブログや動画をみて参考にしたんですけど、結果的にめちゃくちゃ苦労しました。

ていうか、普通のやり方では抜けないので諦めかけました。

結果どうしたかと、普通のサイトには載ってないやり方を見出してピン抜きを突破したんですね。

でもって、黒錆加工にも失敗しました(笑)

漬けるだけのはずが、なかなか黒錆がキレイに乗らないんですよ。

というわけで、今回はオピネルの分解から黒錆加工までのオピネルナイフの最初の儀式について、苦戦・失敗しがちな「ピン抜き」と「黒錆加工」を厚めに一気通貫で紹介します。

記事の内容
  • ピンバイスを使ってピンをスマートかつ確実に抜く方法
  • ブレードを鏡面仕上げレベルに研いだ結果
  • 黒錆加工で失敗しないポイント
  • 黒錆加工で切れ味はどうなるのか

オピネルは分解を前提に作られていません。
しかも扱うのは刃物です。
破損したり、怪我をする恐れがあります。
作業される際は怪我にはくれぐれも注意して自己責任でお願いしますよ!

オピネルナイフの魅力を語らせてくれ

儀式の話の前に、オピネルナイフについて語らせてくださいm(_ _)m

えいたそ
えいたそ
知っとるわい!という方はささっと読み飛ばしてくださいね!

オピネルはフランスのナイフメーカーで、1890年と100年以上の歴史があり、誕生から今日まで木製のハンドルとブレードのシンプルながら暖かみのあるデザインで愛され続けています。

あのパブロ・ピカソも愛用してたんだとか。

フランスでは親が子にナイフを贈る慣習があるみたいなんですが、その初めての一本「ファースト・ナイフ」として選ばれているのがオピネルなんですね。

オピネルとフランス文化はセットで語られがちですけど、調べても「フランスにナイフを贈る文化がある」という情報って見当たらないんですよね。
ただ、有名なソムリエナイフ「シャトーラギオール」の原型となったライヨールナイフ発祥の地、ライヨール村では父親が息子が一人前になった証としてナイフを贈るという今でも続く習慣があるそうです。
19世紀初頭に生まれたとされる折りたたみ式のライヨールナイフはオピネルとも形状が似てます。
オピネルの原型もライヨールナイフっぽいので、オピネルの人気とともにライヨールナイフの習慣が「フランス文化」とされてしまったのかもしれませんね。
【参考】『これは、欲しい。』山本淳

えいたそ
えいたそ
僕も息子がキャンプし出したらオピネルを贈ろう!

オピネルのナイフは「#」で示されるブレードの大きさに種類があります。

#6〜12のサイズがあり、#6は刃渡り7.3cmと小さめなのでちょっとした作業時に便利な一方、#12は刃渡り12cmと料理にも使える大きさになっています。

他にも、ブレードの形状が丸みを持ったラウンドタイプや、食材を切るのに特化したシャープなスリム・フィレタイプがあります。

用途に合わせて選べる点も嬉しいオピネルのナイフ。

ただ、サイズは違っても形状が全く同じで、写真では実際の大きさがわからないので、ナイフ選びの際には実店舗で手にとって大きさの違いを見てみると良いでしょう!
※価格はAmazonが半額くらいで店舗よりだいぶ安いですが

まぁオピネルを買った人には釈迦に説法でしたね。

そんなステキナイフのオピネル。

僕もアウトドアを始めてから、欲しい欲しいと思い続けてようやく手にしました。

いやー、「粋」ですよ。

いろんなデザインのナイフがあるので迷っちゃいますけど、定番だし最初の一本としてふさわしいナイフだと思います。

木製のハンドルが手に馴染む感じがイイですね。やっぱ木はイイですねー!

そして頑丈!

木製だし、ブログ見てる限り簡単に分解されたりするくらいなので、なんとなーくしっかりしてないのかな?なんて思ってましたけどね。

大の大人が本気でハンマーを振り下ろしてもビクともしないあたり、作りの頑丈さは太鼓判押しですね。

分解ユーザー泣かせの堅牢性は半端じゃなかった。

でね、オピネルの1番の魅力は、「俺色に染められること」だと思うんですよ。

オピネルは定期的にブレードを研いだり、黒錆加工をしたり、ちょいと手間のかかるナイフです。

ブレードが出にくくなったらヤスリをかけたり、普通抵抗があるような加工をガシガシ施すこと自分好みのナイフになっていくんです。

ハンドルも木製なので傷がついたり汚れたりするものの、使ううちに唯一無二の自分だけのナイフになるんですね。

これをロマンと感じるか、めんどうと感じるか分かれそうなところですが、手間がかかる道具だからこそ愛着もわくんじゃないかと思うんですよ。

えいたそ
えいたそ
ナイフもそうですけど、スキレットやダッチオーブンなどの鋳鉄製の道具も日々の手入れが不可欠で俗に「道具を育てる」なんて言ったりしますよね!

道具を愛着もって使い込んでいきたい、そんな人にはうってつけのナイフです。

カーボンナイフの黒錆加工や刃研ぎの儀式はなぜ必要なのか

さてさて、オピネルにはブレードがステンレスとカーボンの2種類があり、それぞれ特徴があるんですね。

カーボンはサビに弱いけど硬いので切れ味が良く、ステンレスはサビに強く無難。

手入れはステンレスの方が圧倒的に楽ですが、ナイフを育てる楽しみはカーボンナイフの方が感じられるでしょうね。

今回僕が買ったのが、オピネルカーボンナイフの#10。

調理にも使いたかったので大きめなサイズ、そして黒錆加工など手間暇かけて使い倒したくてカーボンを選びました。

で、このカーボンナイフには、ブレードを研いで「黒錆加工」を施すという儀式なるものがあります。

オピネルのカーボンナイフはサビに弱く、そのまま放置しておくと空気中の酸素と反応して赤錆が発生します。

僕のナイフも刃は平気でしたが、ブレードを引き出すための爪を引っかける部分に早くも赤錆が発生していました。

買って1週間、一度も使ってないのに!!

この赤錆は放っておくと金属内部に侵食し、金属を脆く腐食させてしまうんですね。

一方で、黒錆は自然発生することがなく、サビはサビでも金属表面につく酸化膜のことをいいます。

表面に黒錆の膜を作ることで、腐食の原因となる赤錆の発生を防ぐ目的でわざと黒錆をつけるってわけです。

そして、刃研ぎ。

買いたてのナイフは刃が返っていたりして切れ味がよろしくないんですね。

実際紙を削ぐように切ってみたところ、やっぱり刃が途中で止まって破けちゃいました。

細かくて目視では分かりづらいですが、刃を触ってみると引っかかるとこがあるので、こういう場合は研ぐことで本来の切れ味を復活させてあげないといけません。

つまり「儀式」とは、ナイフ本来の切れ味を出し、カーボンナイフ特有の錆やすさをカバーするために必要な行為というわけです。

オピネルナイフの分解

はい!では早速儀式を執り行いましょう!

儀式を行うにあたり、最初で最期の関門がオピネルの分解です。

コツさえつかめばスムーズなんですが、ピン抜きが厄介なので要チェックですよ!

オピネルの構成パーツ

オピネルのナイフは、カーボンもスチールも同じ形状で、下記のパーツで構成されています。

ハンドル 木製の柄
ブレード ナイフの刃
ロックリング ブレードが意図せず開いたり閉じたりすることを防ぐロック機構
回すことでブレードをロック(固定)する
ピン ブレードをハンドルに固定する留め具
ブレードを出し入れする軸の部分
分解におけるラスボス
ブレードカバー ピンとともにブレードをハンドルに固定するパーツ
ハンドルを締めて緩みを防ぐ

オピネルはハンドルの先端が二股に分かれており、その部分でブレードを挟み、ピンとブレードカバーでブレードがハンドルに固定されています。

ブレード固定部分に、左右に回すことでブレードをロックするためのカバー(ロックリング)がついています。

ブレードカバーには溝があり、ロックリングと噛み合うことで、ロックリングの回る範囲が制限される構造です。

分解に必要なもの

オピネルはシンプルな構造ですが、パーツ自体が頑丈なので道具がないと分解は不可能です。

分解では最低限、ペンチ、ハンマー、ピンポンチ、金属ヤスリの4つが必要になり、多くの分解記事・動画ではこの4つを使ってオピネルを分解しています。

ていうか「ピンポンチ」って知ってますか?(笑)

僕はオピネルの分解で初めて知ったツールなんですが、固定されたピンをハンマーで打ち抜くためのツールです。

聞いたこともなかったし、カインズにもなかったので、よほどDIYに凝ってる人でないと持ってないツールなんじゃないでしょうか。

ピンポンチが家にある人ってどんな人やねん!というくらいニッチなツールなんじゃないでしょうか。

ピンにあてがってハンマーで打ち抜くことができれば何でも良く、わざわざピンポンチを用意するのが面倒だったので、今回は入手しやすい細身のドライバーで代用しました。

ちなみにピンポンチはamazonで2,000円くらいで買うことができます。

ただ、amazonだとオピネル本体が2,000円で買えちゃうので、分解ツールを本体同等の金で買うのがアホらしくなったこともピンポンチを使わなかった理由です。(笑)

ラジオペンチ ロックリングを外したり抜けかけたピンを引き抜く時に使用
100均で買える
細身のドライバー 今回ピンをハンマーで打ち抜くために使用
100均で買える
ピンポンチがあればピンポンチがベター
ハンマー ピンを打ち抜くために使用
ゴムハンマーではなく金槌を使うこと
100均で買える
金属ヤスリ ピンの不要な部分を削るために使用
ピンバイス ピン抜きの救世主
これがあればだいぶピン抜きが楽になる
タオル・ゴム手袋 ピン抜きの滑り止めに使用
あると作業が楽になる
紙ヤスリ(600番) 分解ついでにハンドルを削ったりささくれを取るために使用

おそらく、普通のご家庭にはペンチやハンマーはあるけど、金属ヤスリやピンポンチやピンバイスなんてものはなかったりしますよね。

初回のピン抜きさえクリアしてしまえば、ヤスリをかけたり微調整することで次回以降はすんなり抜けるようになります。

今回の経験から、最難関のピン抜きはピンポンチは無くても抜けるけど、1,000円程度で買えるピンバイスはあった方が良いですね。

えいたそ
えいたそ
次の分解手順でイメージしてもらって、必要ツールを見極めてもらえればと思います!

分解手順

では今回僕がやってみた分解手順を紹介します。

基本的なやり方は同じですが、難所のピン抜きをどうクリアするかで道具が変わってくるかなと思います。

100均で用意した急拵えな道具を使っているので、作業内容的に「正しい道具を使ったやり方」ではありませんのでご承知おきを!

ラジオペンチでロックリングをはずす

分解の最初のステップでは、ロックリングを外します。

リングの切れ目に先が細いラジオペンチを差し込み、ゆっくりと力を入れて開いていきます。

リングが左右に少しだけ開いたら、力を入れたまま上にスライドさせるとリングが抜けます。

リングは少しだけ開けば簡単に外れるので、力を入れ過ぎたり開き過ぎないように注意しましょう。

ラジオペンチは両手で持って開かないと作業がしづらいので、オピネルは足で挟んで支えると良いです。

2〜3分の作業なのでリング外しでは苦戦しないはずです。

金属製の輪っかを開くための「スナップリングプライヤー」というツールを使うと非常に楽に外せます。(これも一般的なツールではありませんが)
700円くらいで買えるので余裕があればこのツールがオススメ。

金属ヤスリでピンの不要な部分を削る

ここから面倒になってきますよー!

ロックリングを外すと、ブレードを固定するピンが出てきます。

ピンは「頭」と「胴(ピン本体)」から成り、頭の部分よりも先端の方が太くなっています。(だから抜けにくい!)

えいたそ
えいたそ
太くて硬いんですよ。
嫁
やかましい。

ピンは頭側ではなく先端側からポンチとハンマーで打ち抜くのが定番なんですが、先端部分は1〜2mmはみ出てるのでこのままではポンチで打つことができません。

てなわけで、ピンの余分な部分を金属ヤスリで削らなければなりません。

本来の仕様に反して大きく手を入れる工程ですが、躊躇は不要!ガシガシ削っていきましょう。

えいたそ
えいたそ
ピン抜きをピンポンチでするか、今回のように他のツールでやるかに関わらず、ピンの余分な部分を削る工程は発生しますよー!

ピンがはまってるブレードカバーとの境目がなくなるくらいまで削っていきます。

紙ヤスリでは無理なので、金属ヤスリを用意しましょうね。

金属ピンを削るので時間はかかりますが、単純なので苦戦することはないでしょう。

ドライバー(ピンポンチ)でピンを打ち抜く

いよいよ最難関のピン抜きです。

本来ならピンポンチを使って抜くのが王道ですが、持ってないしわざわざオピネルの分解のために買うのも微妙だったので代わりとして100均で買ったプラスドライバーを使います。

ポンチも、先が平らな平行ポンチ、先端が尖ったセンターポンチ、革ベルトに穴をあける穴あけポンチと種類があります。
ポンチを買う場合は平行のピンポンチかつ、細い穴にも対応したサイズのものを用意しましょう。

ドライバーはハンマーでぶっ叩いてピンを抜く工具であるわけがないので、そのまま叩いても先端がズレてピンに力が伝わりません。

ここで活躍するのがピンバイス(ドリル)です。

ヤスリで平らにしたピンの先端に、ピンバイスで浅い穴を掘ります。

ドリルのサイズはで1.5mm、深さはドライバーがズレないようにハマれば良いので深くする必要はありません。

穴を掘ることで、ドライバーの先端がズレなくなり、力がしっかりピンに伝わることでプラスドライバーがポンチ代わりとして機能します。

ピンバイスがない場合、ドライバーでピンを抜くのは相当しんどくなるので、大人しくピンポンチを買ってください。

さてさて、ピンバイスで浅く穴を掘ったらいざブチ抜き作業です。

本気でぶっ叩いても抜けない、という先人達のお言葉から、机の上でお上品に作業してもうまくいきません。

屋外に出て体をフル稼動してピンを退治します。

タオルを敷き、オピネルを寝かせ、ハンドルを足でしっかり固定。

浅く掘った穴にドライバーの先端をあてがい、ドライバーめがけてハンマーを振り下ろしましょう!

手加減したら抜けないので、結構本気でぶっ叩いてOKです。

僕の場合、本気のつもりで叩いてもビクともしなかったので、壊れるんじゃないか?ってくらいで叩いてやっと抜けました。(笑)

くれぐれも自分の手足をハンマーでぶっ叩くことのないように注意してくださいね!
滑り止めのゴム手袋をするなどして準備万端でぶっ叩きましょう。

ピンバイスでピンに穴を掘る、屋外でガチで叩くというアイディアを思いつくまでの小一時間ほど、ひたすら叩くも全く抜けず、という状況でした。

今やれば10分かからないんじゃないか?というくらいピンバイスを使ってからはあっさりとと抜けたので、ピンポンチを持ってない方でピンバイスがなぜか家にある人はぜひお試しあれ!

ピン抜きではピンにしっかりハンマーで打つ力が伝わることが重要です。
ハンドルをしっかり固定し、ドライバーの先端が逃げないようにピンバイスで穴を掘るなど、打ち抜くツールがピンからズレないようにする工夫が必要です!

ピンが抜けかけたらラジオペンチで引き抜く

ピンが半分くらい出てきたらあとは楽勝です。

ラジオペンチで引っ張り、まだ抜けないならもうちょっとハンマーで叩いてピンを出す、ということを繰り返せばピンを抜くことができるでしょう。

半分と言わずほぼ抜けそう、くらいまで叩いてピンを出しておくと簡単に引き抜けますよ。

ピンを抜いたらラジオペンチでブレードを引き抜く

ピンが抜けたら、ブレードを抜きます。

ブレードのはまってるハンドル部分にはブレードカバーがありますが、ブレードがあるとカバーが抜けないのでまずはブレードを抜いちゃいましょう。

手で抜けなくはないですが、怪我の恐れがあるのでゴム手袋で手を保護し、ラジオペンチで引き抜きましょう。

ハンドルからブレードカバーを外す

ブレードが抜けたらブレードカバーを外しましょう。

ブレードが抜けたことで緩んでいるので、カバーは素手で外せます。

ハンドルの隙間や穴を紙ヤスリで滑らかにする

ブレードが収まる隙間や、ブレードを挟んで固定する部分には木製ならではのささくれがあります。

トゲが刺さるのを防止するため、分解ついでに紙ヤスリで滑らかにしておくと良いでしょう。

僕は次回以降スムーズにピン抜きができるよう、ピン穴もヤスリで削って少しだけ広げておきました。

ピン穴は「抜ければ良い」ので、過度に広げ過ぎる必要はありません。
ブレードがない状態でピンを差し込み、しっかり固定できる程度にはキツく、抜ける程度には緩く、絶妙な具合に調整しましょう。
ブレード固定部分も削りすぎると刃が出やすくなって危険なので、削りすぎは禁物ですよ!

分解のコツ

無理ゲー、全然抜けない
先端にかけて太くて硬いのでキツくて入らないの
しかも俺のピンは左曲がり
まず打ち込めない、力が通らない
ピンはヤスリで削り、ブレードカバーとの境目がなくなるくらいツルツルにしちゃってOK
出っ張ってる必要は無い
結論ピンポンチ、プラス、マイナスドライバー何でも良い
半分くらいまで到達してもペンチ無理
ミニ四駆世代ならわかるピンバイスが大活躍
ピンバイス方式はどこにも情報がなかった
ピンにピンバイスで軽く窪みをつけるとドライバーが引っかかって力が通るようになる
ピンバイスは1.5のサイズ
ゴム手袋、屋外での足技で抜けた
抜ける時は一気に抜ける
ヤスリで各パーツや穴を軽く削ると良い、バリなどができる
ピンは多少緩くなっても組み上げると締まってナイフがゆるゆるにはならない
木製の柄の部分もささくれくれるのでヤスリオススメ
とにかく、傷だらけになるしそんな高くないし、加工しまくる、分解しまくるものなので、ヤスリがけや打ち込みはやりすぎてもなんとかなる
ブレードは傷がついたらヤスリがけすればいいが、気になるならペンチにビニールテープを巻くと良い

ブレードの研ぎ出し&刃研ぎ

無事に分解ができたらブレードの地金をヤスリで研ぎ出し、刃付けを行いましょう。

ブレードには製造過程でできた細かな加工痕があるんですね。

写真の通り、結構しっかりと線が入ってます。

コイツをヤスリで取り、ツルンツルンの地金を出してあげるのが研ぎ出しです。

えいたそ
えいたそ
皮をむいて一つ上のナイフにするってことですな。
嫁
黙れ

これはやらなくても使用や黒錆加工には影響ないので、完全に好みというかどこまで手間をかけるか、みたいな部分です。

ちなみに、鏡面仕上げをしようとしたらまず取り去らないといけないものになります。

結構しっかりヤスリをかけないと取れないくらい、深めに痕が付いているので時間が許せばこの機会にやっておきましょう。

えいたそ
えいたそ
僕は鏡面仕上げにした方に影響されて、黒錆加工に失敗してやり直すついでに研ぎ出しをしました。

ブレードの刃研ぎ(刃付け) は分解しなくてもできます(むしろ分解しない方がやりやすい)ので、黒錆加工後に行っても問題ないです。

ただ、黒錆加工後だと、研いだ部分は当然ながらカーボンの地金がむき出しになるので赤錆が出やすくなります。

僕はブレードの研ぎ出しをし、研ぎやすいように一度組み立ててからブレードの刃付けを行い、黒錆加工を施しました。

刃研ぎもこだわればキリがないんですけど、ホームセンターとかで売られてる番手の細かさで十分刃付けは可能です。

ヤスリで刃付けしてる人もいるくらいですし。

研ぎ出し&刃研ぎに必要なもの

砥石 1000番と3000番の細かさで十分
amazonやホームセンターで粗め細かめのセット砥石が売ってます
紙ヤスリを砥石代わりにしてる人もいます
タオル 研ぐ際に出る汚れを拭き取るために使用
紙ヤスリ(600〜2000番) ブレードの地金を出すために使用

研ぎ出し&刃研ぎ手順

では実際に写真を交えて研ぎ出し・刃付けの手順を紹介します!

ブレードにヤスリをかけて地金を出す(研ぎ出し)

ブレードに付いている加工跡を消し去るには、グラインダーやルーターのような専用の機器を使わない限り、1時間くらい手作業でヤスリをかける必要があります。

作業としてはブレードをヤスリで磨く単純なものなんですが、根気が必要です。

黒錆加工には影響せず、やらなくても問題ないので飛ばしても良い工程です。

ブレードをヤスリで磨いていくので、怪我をしないためにブレードの刃はあらかじめ潰し切れないようにしておきましょう。

砥石に対してブレードを立てて研いでいけば刃が潰れ切れなくなります。

滑って手を切らないよう、グリップのついた手袋をしておくのも良いですね。

ブレードの研ぎ出しをキレイにやるには、600→800→1000→1500→2000と言うように、粗めの番手から細かめの番手のヤスリを、できるだけ番手の数字間隔を刻んでいくのがオススメです。

えいたそ
えいたそ
600→2000みたいに間隔が広がると粗めのヤスリ跡を細かい番手が消し切れないんですねー。

いやー、ブレードがどんどんキレイになるので楽しくなっちゃいますね。

鏡面仕上げを試したくなって手持ちのコンパウンドで磨いてみました。

カメラや作業盤が映るくらいにはツルンツルンになりました。

もはやステンレスブレードと見間違うくらいなので気持ちいい美しさです。(黒錆加工するのが惜しくなる。。)

1000番→3000番で刃付け

研ぎ出しするしないに関わらず、黒錆加工前に刃は研いでおくと良いです!

粗めの砥石を使うときは、刃こぼれした時など、ブレードをガッツリ削る必要がある時くらいです。

この刃付けの工程では「ナイフが切れるようになれば良い」わけなので、新品のナイフはいきなり3000番で研いでも問題ありません。

今回は新品ながら刃のカエリが気になったので1000番からスタートしました。

ちなみに、初めて砥石を使う場合、失敗しないか不安になるかもしれませんが、心配ご無用!

刃を潰して切れなくしちゃっても、ブレードがある限り何度でもやり直しがきくので神経質になる必要はありません!

手順としては、粗めの番手から細かい番手の順に研げば良いだけです。

砥石は物にもよるのでしょうが、一般的なものは研ぐ前に10分ほど水につけてから使います。

研ぎ方は刃物メーカーの貝印のサイトがわかりやすいです!

https://www.kai-group.com/products/special/hocho/maintenance/polish/double_bevel/

ブレードを砥石に対して45度くらいに傾けて前後に研ぎます。
研ぐ時は砥石全体を使うように研ぎましょう。

砥石面に対して、ブレードの傾きは15度、10円玉1〜2枚分が目安です。
片面をしっかり研いで、刃に指を当てた時に引っかかる感じ(カエリ)ができるまで研ぎます。

刃にカエリができたら、裏面を研ぎます。

裏面は砥石に対して90度の向きで研ぎ、表面同様にカエリが出るまで研ぎます。

裏面にもカエリが出たら、砥石を細かい番手(仕上げ砥石)に変え、表・裏とカエリが無くなるように研いで完了です。

紙で切れ味をチェックして完了

一通り研ぎ終わったら、新聞紙やコピー用紙で切れ味をチェックします。

紙を立て、ナイフを平行にし、紙を削ぐように切ってみましょう。

引っかかることなくスーッと切れればいい具合に刃がついた証拠です。

紙に引っかかって途中で破けちゃうようなら、刃が付いてないか研ぎが足りないので、再度砥石で研いでやりましょう。

ちなみに、包丁用のシャープナーでも研げるので、砥石がなかったり、研ぐのが面倒ならシャープナーで研いでもOKですよ!

えいたそ
えいたそ
日頃刃物を扱わないので馴染みがありませんでしたが、ナイフや包丁は何度も研ぎ直しながら使えるんですよね。当たり前のことだけど便利ですねー。(笑)

黒錆加工

儀式の定番の黒錆加工!

今回、僕は御多分にもれず黒錆加工を施しましたが、赤錆防止の加工なので、日頃からナイフを使い、こまめに手入れをする人であれば黒錆加工をしなくても良いかもしれません。

僕は数少ないアウトドアシーン以外では使わないかもしれないので、念のため黒錆加工をしておきました。

さ、では黒錆加工にいってみましょう。といっても作業自体はめちゃくちゃ簡単です。

黒錆加工に必要なもの

必要なものは以下の通り!

紅茶2〜3パック 濃いめに煮出すのが良いらしい
お酢 一般的な米酢(ミツカンとか)でOK
紅茶4に対し1〜2の割合で使用
ピンセット 作業時にブレードに触れないために使用
アルコールorシリコンオフスプレー 黒錆加工前にブレードの脱脂作業で使用
ウエス 脱脂作業で使用

黒錆加工手順

では黒錆加工の手順です。

ブレードの脱脂をする

まず、ブレードをキレイに脱脂します。

分解や研ぎの際についた指紋など、ブレードについた油分をしっかり落とします。

脱脂が不十分だと、黒錆コーティングにムラができてしまうので、ピンセットを活用してブレードに触らないようにして作業します。

研いだら食器用洗剤でブレードを洗い、その後ブレードにアルコールやシリコンオフスプレーをかけ、キレイなウエスやキッチンペーパーで拭き取りましょう。

ブレードを漬け込む加工液を作る

黒錆加工を施すための加工液を作ります。

といっても、材料は紅茶とお酢のみ!一般家庭にある材料で手軽に作れます。

なくても、スーパーに行けば500円くらいでどちらも揃います!

紅茶3パックを熱湯で煮出し、紅茶4に対してお酢を1〜2の分量で加工液を作ります。

今回は紅茶400mlに対してお酢を100mlで作りました。

容器はなんでもいいんですけど、ブレードが倒れて片面が加工されない、ということのないようにペットボトルの上部を切断したものなど、縦長の容器が良いでしょう。

横長の容器の場合、ブレードのピン留めの穴に爪楊枝とか刺しておくと倒れないですよー!

加工液にブレードを漬け込む

加工液ができたらブレードを漬け込みます。

加工液が熱いほど反応が進むので、加工液を作ったらすぐにブレードを浸すのがコツ。

加工液に漬けると、ブレードから泡が出てきます。

これが黒錆処理が進んでる証拠です。

時間は1〜2時間くらい漬け込めば十分です。

進行度合いが気になったら30分おきにブレードの加工具合をチェックしながら漬け込み時間を調整しましょう。

ブレード全体が真っ黒になれば漬け込み終了!

軽く洗剤でブレードを洗って、加工液を落とし、ナイフを組み上げれば完了です!

黒錆加工に失敗

で!

今回初めて黒錆加工を施しましたが、アルコールでの脱脂が不十分だったのか使ったキッチンペーパーがダメだったのか、加工ムラができちゃったんですよね。

加工液から出した時は全体が真っ黒になっていたんですが、洗剤で洗ったら黒錆が取れちゃったんですねー。

ナイフとしての機能は十分なんですけど、美しくない!

再度ヤスリがけから加工し直しました。

ブレードをしっかり研ぎ出し、アルコールで脱脂作業を行うことで、キレイに黒錆が付いてくれました!

加工後はハンドルにも使った亜麻仁オイルを薄く塗り保管しました。

えいたそ
えいたそ
失敗したことになりますが、こういう作業は嫌いじゃないのと、手間がかかる分愛着もわくので良しとしましょう!

オピネル黒錆後の切れ味は?

気になる黒錆加工後の切れ味なんですが、黒錆加工前にしっかり刃付けができていれば加工後もちゃんと切れます。

ブレードのみの不安定な状態でもキレイに紙が切れました。

スーッと紙が切れるのは気持ちいいですねー!

とはいえ、加工により刃の表面にも黒錆の膜ができているわけなので、砥石で研ぎ出した直後と比べると切れ味は落ちるかもしれません。

気になる場合は加工後に研ぐと良いでしょう!

儀式の定番?オイル漬けは必要なのか

オピネルの儀式を紹介したYouTubeやブログでは、儀式の仕上げにオピネルもしくはハンドル部分を乾性油に漬け込んでいるものが多くあります。

この作業は俗に「オイル漬け」なんて呼ばれてますが、オイル漬けは木製ハンドルに水分が浸透し、木が膨張することでブレードが出にくくなるのを防ぐ目的でやるようです。

定番として当たり前のように紹介されている一方で、オイル漬けは愚行だ!という方もいます。

僕は木材をオイル漬けにして防水効果が得られるとは思えなかったのと、漬けたら逆に膨張を加速させそうだったので必要なしと判断しました。

代わりに、効果のほどは知りませんが、艶が出るのでヤスリがけをした部分に薄く亜麻仁オイルを塗っておきました。

個人的に、賛否ある中で「否」とする方の意見の方が説得力があったのでやりませんでしたが、オイル漬けをした方のブログでも「追記」として「オイル漬けは効果なし」とする方も多かったので、やらない方がいいでしょう。

まとめ

今回、初めてのナイフとしてオピネルカーボンナイフを購入し、分解から黒錆加工までの「儀式」を一通りやってみました。

感じたのは、手間暇かけてツールを「育てる」のは性に合ってるなということ。

ナイフのブレードも切れ味が悪くなれば研げばいいし、黒錆加工も失敗したら黒錆を剥がしてやり直せば良い。

ハンドルも穴を開けて革紐を通したり、バーナーで炙って黒焦げに加工したり、中には漆を塗ってツヤッツヤにする猛者もいます。

自由度の高いオピネルナイフは今後アウトドアの相棒として活躍すること間違いなし!

最初の一本はオピネルから、のキャッチコピー通りのステキナイフですね。

皆さんも失敗を恐れず、ガンガン加工して自分色のナイフに育て上げてみてください!