2人目の子どもが1歳と大きくなってきたので、来年あたりには念願のファミリーキャンプを画策しております。
今はテントやらファニチャー、クッカーやらとあらゆるギアをあらゆるメーカーから比較しながら吟味しているんですね。
キャンプ用品って洒落乙で丈夫な反面、良いものは値が張ります。
そこそこのブランドで一気に揃えようとすると、20万〜30万は覚悟しなければなりません。
スモールスタートで徐々にキャンプギアを買い集める中で、今回はスノーピークのガスランプ「ノクターン」を買ったのでレビューします!
- ノクターンの魅力
- 良かった点・イマイチな点
- 価格とスペック
- 実際の明るさのイメージを写真で紹介
目次
炎の揺らめきが最高のミニランプ「ノクターン」
ノクターンは全高10cmほどの小さなランプ。
ガスを燃料にしたランプで、ライターで着火して使います。
小型のランプなので嵩張らず、シンプルな構造なのでガス缶と接続すればすぐに使える手軽さも良い商品です。
キャンプシーンでは、小さな炎で優しく照らし、趣深い雰囲気を醸し出してくれます。
知的なアナタは「ノクターン」と聞いてショパンを思い浮かべることでしょう。
スノーピークの本製品しかイメージできない人はよほどのアウトドアマニアかピーカーでしょうね。
スノーピークをこよなく愛するスノーピークフリークのこと。
比較的お高めのラインアップながら、キャンプ製品はスノーピークに統一してたりする。
中には数百万円を投じる猛者も。スノーピーカーは間違いなく高額所得者でしょう!
【ノクターン】
ピアノのための夜の情緒を表す叙情的な楽曲。ショパンの作品がよく知られる。夜想曲。
引用:ノクターン
情緒的な明かりを灯してくれる「ノクターン」。
ネーミングの由来は間違いなくこの「夜想曲」から来てますので豆知識として覚えておきましょう!
オシャレでコンパクト!ノクターンのメリット
ノクターンを買おうか検討中の方むけに、ノクターンのステキポイントを紹介します。
アウトドアの道具選びって、各々の好みやこだわり、使い方・シチュエーションで選ぶものが変わってきます。
とりあえず大きいものを買っとけばOK!にならなかったり、安いの買ったけどもっとハイスペックの物を欲しくなったりするんですよねー。
アウトドアギアには、「機能特化」の商品も多く、使い道を想定して買わないと活躍の場がない、みたいなことにもなりがちです。
買物で後悔しないよう、こんな雰囲気でキャンプしたい、家族でもソロでもキャンプしたい、みたいなイメージを持ってキャンプ道具を選ぶといいですよー!
ちなみに、ノクターンは買って損しない、1つは持っておきたいマストアイテムなのでアレコレ考えず即買いで問題ないです!
では、前置きが長くなりましたがノクターンのメリット紹介行ってみましょうー!
専用ケース付きで小さく持ち運びやすい
アウトドアでは必ずしも「デカさは正義」とは限らないということ。
逆に、必要最低限の機能とコンパクト設計だからこそ、活躍することもあるんですねー。
ノクターンはシンプルかつコンパクト。手のひらサイズなのでかさばりません!
さらには100gちょいで超軽いです。
専用ケースが付属してる点も高評価ですね。
ガスと本体があれば使える手軽さ
ガソリンランタンの場合、光源となるのは「マントル」という取扱いにコツがいる消耗品が不可欠です。
マントルというのは使用前に燃焼させることで光源になるものなので、持ち運び中に破けたりと取扱いが少々難しいんですね。
ガソリンランタンはマントルの準備や「ポンピング」で空気を送ったり少々手間がかかるところがあります。
一方で、ノクターンはOD缶(アウトドア缶)と呼ばれる小さいものだと手のひらサイズのガス缶があれば即使えるので、ギアの扱いに慣れていない人でも迷わず使うことができる手軽さがあります。
非常に扱いやすいので、キャンプ初心者にはうってつけのランプです。
作りもシンプルで汚れたらグローブを拭うくらいで十分。メンテナンス要らずな点も嬉しいです。(´∀`*)
ソロにも登山にも持ち出せる
ファミリーキャンプや車でのオートキャンパーにはあまり気にならない部分になりますが、携帯性が高く消耗品が少ないというのはソロキャンプ・登山でも有効です。
ソロキャンではバイクや公共交通機関を使ったり、登山シーンでは装備はできるだけ軽くしたいものです。
ガソリンランタンはそもそも大きめの作りになってますし、分解するものではないので嵩張ります。
マントルの準備や、破けたりと不測の事態に備えて予備のマントルも必要です。
その点、ノクターンはガスとランプ本体があれば使えるのでだいぶコンパクトになるのでソロや登山にも気軽に持って行くことができます。(着火のためのライターは忘れずに!)
僕は今まで登山にはLEDのGOAL ZEROのランタンを持っていってましたが、ノクターンならテントでの時間がちょっとステキに過ごせそうなので持っていくのもアリかなと思うほど、ノクターンの携帯性は優れてると感じました。
ちょっと残ったガスを使い切れる
ノクターンは1時間使ってもガスの消費は7g。
残量の少ないガス缶でも長時間利用できます。ガスカートリッジの種類に問わずガスの消費量は、1時間にわずか7グラムです。
引用:スノーピーク公式サイト
登山に持って行ったり調理で使うには残量が心許ない、あと少し残ったガスを最後まで使い切るのにピッタリです。
少量でも長時間活用できるのでエコですね!
小さな炎が雰囲気を格段に上げてくれる
残念ながら、ノクターンは明るさという点ではあまり期待できません。
そんなノクターンをなぜ買ったのかというと、僕がランタン選びにあたり「明るさはLEDランタンに任せよう、代わりに雰囲気のあるランタンが1つ欲しいな」と決めてたからなんです。
テント泊を伴う登山をしているので、ソロにも登山にも使えるGOAL ZEROというそこそこ明るさのあるLEDランタンを持っていたのと、ファミキャン用には懐中電灯にもできるコールマンの2マルチパネルランタンを検討していました。
ただ、LEDだと自然を楽しむキャンプの雰囲気は盛り上がらないよね、ということで「炎」を明かりにするランタンを1つ買おうと思ってたんです。
僕にとってノクターンはまさにドンピシャの商品で、小さな炎の揺らめきが自然の中で優しい明かりを灯してくれるので、ドラマチックな雰囲気を作り出してくれます!
キャンドルとかってなぜか心落ち着くというか、人工的でない炎ならではの良さがありますよね。
明るさを求めるなら不向き!ノクターンのデメリット
ノクターンの魅力だけでなく、人によってはイマイチに感じるかもしれない点や、使い道を考えずに買うと失敗しそうな点についても触れていきましょう!
明るさはロウソク並み
僕は「明るさはLED、雰囲気はノクターン」と使い道を決めてたので特にデメリットではないんですが、明るさを期待してノクターンを買うと失敗します。
というのも、ノクターンの明るさは、公式サイトにある通り「小さな炎」で卓上を照らせる程度の明かるさしかないんです。
小さな炎ですが、テーブル上を充分に照らす事のできる実用的な光量です。
引用:スノーピーク公式サイト
ロウソクの炎とほぼ同じ明るさで、焚火テーブルのような小さなテーブルであれば問題ありません。
ただ、アウトドアでも大型(100×60とか)のテーブルやテントの幕内全体を照らしたいような場合は明るさが足りません。
個人的な感想では「雰囲気に特化したランプ」なので、ソロや小さなテーブルを囲むようなシーン向け。
ファミリーキャンプや明るさが必要なシーンには向かないランプです。
ガラス製グローブなので落とすと割れる
ノクターンの主要パーツであるグローブはガラス製です。
これはノクターンに限った話ではありませんが、プラスチック製の製品が多いLEDと比べ、ノクターンのようなガラス製のランプは当然ながら落下や衝撃に弱いです。
うっかり倒したり落としたり、車で他のギアと当たったり、衝撃を与えないように注意が必要。
ノクターンにはランプ本体の他、スポンジの緩衝材がついた専用ケースが付属します。
すごく便利なんですけど、プラスチック製なので頑丈ではありません。(それなりにしっかりしてますが押すとヘコみます)
なので、ケースに入れてても金物と一緒にせず、圧力がかからないように気をつけた方が良いでしょう。
同サイズのLEDより高くて嵩張る
LEDライトにはより明るいものが同じか少し安いくらいの価格のラインアップが豊富にあります。
ノクターンは単純なコストで測れない魅力があるのでここは価値観でしょうが、明るさに対するコスパは高くないですね。
そして、燃料のガス缶やライターを携帯しないと使えないので、ランプ本体プラスαの持ち物があるのでLEDと比べちゃうと嵩張ります。
とはいえ、そもそも小さく作られてるのでさほど気になりませんけどね!
キャンプの時はガス缶とライターを忘れずに!
余談ですが、イグナイター(着火機構)がついてるギアを持ってるとつい忘れがちなのがライターです。
ノクターンのためだけにライターを持つと忘れそうですけど、薪や炭の着火にも使えるので一つは用意したいところ。
オススメなのがSOTOのスライドガストーチです。
ライターより一回り大きいサイズで、ターボライターやバーナー並みの火力があります。
写真のように火口を伸ばすことができるので、手を火元に近づけることなく安全に着火できます。
ガスは補充できて使い回せるので便利ですよー!
ノクターンのスペック
ノクターンの気になるスペックを紹介します!
ほかの商品と比較されてる方は、大きさや重さ、そして点灯時間といったところは要チェックです。
価格 | 3,500円(税別) |
---|---|
明るさ | ロウソク1〜2本分程度 |
重さ | 102g |
大きさ | 42×40×105mm |
素材 | アルミニウム合金、ガラス、ステンレス鋼、ゴム、ブラス(真鍮) |
点灯時間 | 110gOD缶:約15時間 250gOD缶:約35時間 500gOD缶:約71時間 |
消費燃料 | 7g/時間 |
使用燃料 | 金缶:プロパン、イソブタン 銀缶:イソブタン、ノルマルブタン |
1時間のガスの消費量は7g。
OD缶の1番小さなサイズでも110gなので15時間と長時間点灯させることができます。
ランタンを灯すシーンは日暮れから就寝までの5〜7時間というところです。
110gサイズなら2〜3泊分、250gサイズなら5〜7泊分といったところでしょうか。
燃料のOD缶は一般的なホームセンターでは売られていませんが、スノーピークのオンラインショップをはじめ、ビクトリアやモンベル、好日山荘、石井スポーツなどのアウトドアショップではほぼ確実に取扱いがあるので手に入れやすいです。
スノーピークのOD缶には、ブレンドされているガスの違いから金缶(プロパン、イソブタン)、銀缶(イソブタン、ノルマルブタン)の2種類が販売されています。
ノクターンはどちらのガスも使えますし、サイズも3種類あるので泊数に応じて選べます。
値段もお手頃ですよ!
カセットコンロ用のガスは使えませんのでご注意を!
サイズ | 銀缶 | 金缶 |
---|---|---|
110g | 320円 | 400円 |
250g | 400円 | 520円 |
500g | 600円 | 900円 |
※価格は税別
ノクターン開封!使用法と明るさレビュー
素人でも迷わないほどシンプルな構造ですが、使い方を紹介します!
写真もあるので明るさの参考にしてみてください。
開封
いざ開封です!
いやー、アウトドアギア、スノーピーク商品の開封ってテンション爆上がりですね。
箱もなんか高級感あるし!
何気にスノピ商品の購入はこれが初めてかも。
ノクターン本体は緩衝材に包まれて専用ケースに入ってます。
バーナーなどのガスを燃料にする商品にはタグが付いてます。
使用上は邪魔になるので取っちゃいましょう。
OD缶に装着
ネジ式のガス缶にノクターンを回しながら装着します。
ガスの噴出量を調節するピン(ツマミ)を締めないとガスが漏れますので装着前に締めておきます。
また、本体とガス缶の接続が緩いとガスが漏れて危険なので、装着時はキツめに締めましょう。
この時、ガラスグローブを持つと割れる恐れがあるので根元をしっかりと持ち、締めましょうね。
いざ点火
ツマミを緩め、ガスに点火します。
シューと音が出るわけではないので、緩めに栓を開き、ライターを点火口に近づけ着火します。
栓を開きすぎると「ボッ」と勢いよく着火し、グローブから炎が飛び出ることがあるので注意してくださいね!
炎の大きさを調節
火がついたら、グローブの「火力調整ダイヤル」を回すかツマミを回して炎の大きさを調節します。
火力調整ダイヤルとは、グローブの根元にある金具部分です。
火力調整ダイヤルもピンツマミも、どちらも左回しで栓が開きガスが出ます。
炎の目安は写真を参考に。
グローブからはみ出る、グローブトップに炎の先端が達してる状態はガスの出しすぎ。
炎がグローブの真ん中あたりに達してない、細長くないのはガスが少なすぎ、という感じでしょうか。
写真見るのが1番わかりやすいですね。
番外編:グローブをはずす
ノクターンはガラスグローブがはずれるようになっています。
ガスなので煤は出ませんが、指紋がついたり、卓上で油やタレなんかがはねたりして汚れたらはずして洗っちゃいましょう。
はずす時は必ず、ガスと分離した本体のみの状態で作業しましょうね!
ガス缶に装着する時と同様に、本体下部の金属部分をしっかり持ち、ガラスグローブを回しながらはずします。
ゴムリングではまってるだけなので、グーっと回していけばはずれますよー。
割れちゃうので、くれぐれもグニグニ折るように外そうとしないでくださいね。
グローブを持つときは、力が分散するように手のひら全体で包むように持ちましょう。
先っちょだけ持つ、人差し指と親指だけで持つと、一部分に力がかかって割れちゃうかも。
指紋で汚れても洗ったり拭いたりすれば良いので、気にせず鷲づかみにしてやりましょう。
競合品のコールマン ルミエールランタンとの比較
ノクターンを買うにあたり、コールマンのルミエールランタンと比較しました。
卓上のガスランタンといえば、スノーピークのノクターンかコールマンのルミエールランタンと言われるくらい有名な商品ですからね!
通販の写真じゃわかりづらいですが、コンパクトなノクターンと並べてみるとルミエールランタンはやたらでかく見えますね!
ノクターンはスタイリッシュで、ルミエールはレトロで温かみのあるフォルム。
ノクターンは小さくコンパクトで、ルミエールは意外とデカイ。
などなど、大きさや見ためが全然違いますよね。
とはいえ、機能的には同じにので、どちらも甲乙つけがたい「良さ」があります。
使用シーンを踏まえてチョイスすれば良いでしょう。
今回はコンパクト性を重視してノクターンを買いましたが、車でのファミキャンとかならルミエールでも全然良いのでルミエールも買っちゃいそうだなぁと思ったり。
比較項目 | ノクターン | ルミエール |
---|---|---|
ブランド | スノーピーク | コールマン |
価格 | 3,500円(税抜) | 5,871円(税込) |
大きさ | 42×40×105mm | 73×60×183 |
重さ | 102g | 210g |
光量 | ロウソクと同等 | ノクターンより炎が大きくできる分ちょっと明るい |
110gあたり使用時間 | 15時間 | 12〜19時間 |
こればかりは完全に好みなので、どっちがいいといえないですね!
ノクターンに他社メーカーのガスは使えるのか?
僕は登山をしてて、別ブランド(SOTO)のバーナーとOD缶を持ってます。
ここで気になるのが、純正品以外のガスにも対応しているのか?ということ。
結論から言うと、SOTOのOD缶にはしっかり装着でき、着火もできました。
ただ、説明書にも買いてありますが、メーカー指定の純正ガス以外を使用して故障したり、破損・トラブルが起きても、補償や修理を受けることができないのでオススメしません。
設計の違いから引火や火災などの事故につながる可能性がゼロではないので試す場合は自己責任でやりましょう。
スノーピークノクターンの評判
ここでノクターンユーザーさんのツイートを紹介します!
- 雰囲気重視で買った
- 中途半端に残ったガス缶を無駄なく使える
- コールマン のルミエールも欲しくなる
そんな声が多いですね!
雰囲気重視でスノピのノクターンを買ってみた😎
暖色系の揺らぎがエロいよね👍 pic.twitter.com/RmKzmxZKkl
— マット@MattriderJapan (@matt675r) February 16, 2019
スノーピークのリトルノクターン!
これもほんといい雰囲気だしてて最高です(*≧∀≦*)しかも笑笑
自分はキャンプ今年5回ぐらい(デイキャン含む)したのですがめっちゃ中途半端に余ったガス缶結構あるんですよ…
それを全部使い切るのに物凄くちょうどいい(*≧∀≦*)— まささん (@masasac89) May 14, 2018
スノピのノクターンとフュアーハンドのハリケーンランタン。どっちもテーブルランタンとしてぼんやり明るくてGoodですわー買ってよかったどちらとも(*´ω`*)しいて言うならコールマンのルミエールも欲しい pic.twitter.com/i6BrPh9g9A
— まっぺ~@庵 (@mpe1127) May 13, 2019
おっきい焚き火と小さな炎
僕が持ってるスノーピーク商品はノクターンとトレックコンビだけ(笑) pic.twitter.com/Bwn55Vn4pB— チャンネルゆう (@undergland) May 26, 2018
自宅利用は一酸化炭素中毒の対策が必要になりますが、アウトドア だけでなくインドアでの普段使いもしたくなるランプですね!
ノクターンは最高でした!一つ上の雰囲気作りにオススメ
はい。
3,500円とアウトドアギアにしてはお手頃価格で、コンパクトかつ超簡単に扱えるノクターン。
テントやサイトを照らす役割は果たせませんが、雰囲気を格段に上げてくれるので、一家に一つは持っておいて損はないランタンです。
ルミエールとノクターンで迷うところですが、ぶっちゃけどっちでもOK!
ルミエールはノクターンの二倍くらいデカイので、その点が気にならなければ好みで選べば良いでしょう。
さーて、次は何を買おうかなー!
ではでは!