どうもどうも、えいたそです。
大学生の頃(2008年)にインドにバックパック旅行をしたので、その経験を踏まえて準備のノウハウや旅行記をまとめてみました。
もはや10年も前なので、当時と事情が異なる部分もあるかとは思いますが、バックパッカーとして旅行をするにあたり、持ち物や必要な準備は大きく変わらないでしょうし、なによりもインドという国の文化や独特の雰囲気はそう簡単には変わらないはずなので、読み物としても楽しんでもらえたらと思います。
さて、当時大学四年生だった僕は、留学経験も一人で海外旅行に行った経験もない、いわば完全な初心者バックパッカーでした。
それでも、3週間というそこそこ長い期間、一人でインドというカオスな国を(今となっては)非常に有意義に巡ることができました。
旅行をするにあたり、何を準備し、どんなルートで、その都度何が起きたのか、どれくらいの費用がかかったのかをご紹介します。
旅行記を読ませろ!という方はこちらからどうぞ!
目次
インド一人旅の準備はお早めに!押さえておくべきポイント
バックパッカーの旅では、旅先での不安を解消するためにも、しっかりとした準備が必要です。
持ち物は後述するとして、ここではビザの取得や持ち物以外の準備についてご紹介します。
複数回の接種が必要!インドを旅するなら予防接種をすべき
僕のような初心者の人がインドへバックパッカーで旅行する場合、できれば半年くらい前からの準備が理想的です。
「半年前って長すぎ!」と思うかもしれませんが、いちお理由があります。
その理由は一つだけ。
超絶怖い病気の予防接種に期間が必要だからです。
持ち物や航空券、パスポートやビザなんかは2週間もあれば準備できます。
しかし、ここで紹介する予防接種は、複数回・期間を開ける必要があるため、一定期間を要するのです。
僕は結局予防接種をせずに旅行したので偉そうなことは言えないのですが、インドは恐ろしい病気の宝庫でして、狂犬病、肝炎、マラリアなど、一度かかると完治が難しかったり、下手したら死んじゃう病気がたくさんあります。
そして、それぞれの病気の発生率が世界でもトップクラスです。
例えば狂犬病。
赤いところは「狂犬病リスクが高い」エリアを示します。
インドは何色ですか?
赤いですね。
この病気、犬だけでなく、猫やコウモリなどに噛まれたり引っかかれたりすると感染し、治療法がなく発症するとほぼ100%死にます。
症状が発現したときには確立された治療法はありません。これまでに100万人以上の人が命を落としており、助かった人は数名しかいません。
画像引用元・参考先:https://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name47.html
次にマラリア。
赤いところは「マラリアの感染が起こっている国」だそうです。
インドは何色ですか?
赤いですね。
狂犬病と異なり、治療法があるものの、早急な治療をしないと症状が重篤化して最悪死んじゃうそうです。
熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、しばしば死に至ります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、さまざまな合併症がみられます。
画像引用元・参考先:https://www.forth.go.jp/useful/malaria.html
特に、インドは縦に長いので場所により気候に差はありますが、日本より緯度が低いので暑く、蚊がめちゃくちゃいます。
この写真、部屋で蚊取り線香を焚いたら落ちてきた蚊です。
部屋には誇張抜きに20匹くらいは目視で確認できたので、部屋中にマラリアが飛んでると思うと超絶恐怖です。
もうおわかりいただけたかと思いますが、こんな感じで恐ろしい病原菌が身近にあるインドを旅行するには、100%防げないにしろ予防接種を打っておくことが望ましいのです。
僕は地球の歩き方を読んで、絶望したのですが、航空券を取ってしまっていたので予防接種を打たずに出発しましたが、現地では常に病気を気にしながら過ごしていたので結構ストレスでした。
これから旅行される方はぜひ、事前の予防接種を行いましょう。
【在インド日本国大使館】
インド赴任・旅行前に受けておきたい予防接種
http://www.in.emb-japan.go.jp/Japanese/Medical_New/vaccines2.html
インドはビザが必要!パスポートとビザの取得
海外旅行にはパスポートが必要なのは当たり前の話ですが、インドを旅行する場合、パスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要になります。
残存有効期間が足りない場合は更新を、パスポートを持っていない場合は申請を行いましょう。
パスポートは、自分が住民登録をしている都道府県・市区町村のパスポート申請窓口で申請ができ、申請から受領まで1週間程度かかります。
必要なものの中には、戸籍謄本や未成年の場合には「親の署名」など、本籍地や両親の住まいが遠方の場合に取り寄せるのに時間を要するものもあるので、余裕を持った準備がオススメです。
必要なもの | メモ |
---|---|
一般旅券発給申請書 | 1通 5年用、10年用のいずれか |
戸籍謄本(または戸籍抄本) | 1通 申請日前6カ月以内に作成されたもの |
住民票の写し | 1通 申請日前6カ月以内に作成されたもの |
写真 | 1枚 縦45mm×横35mm 申請日前6カ月以内に撮影されたも |
本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカードなど |
パスポートは持ってる人も多いかもしれませんが、あまり馴染みがないのがビザでしょう。
日本のパスポートは割と最強なので、ビザを要せず多くの国に渡航できますが、インドはビザが必要になります。
ビザの取得方法は下記の通り。
現地で申請&取得することもできますが、担当者が不在の場合は入国ができない、申請が降りない場合は日本に強制帰国させられてしまうので、下記のいずれかの方ほで必ず出国前に申請・承認を得ておきましょう。
【観光(ツーリスト)ビザの取得場所】
場所 | メモ |
---|---|
東京インド大使館や大阪インド領事館へ行って取得 | ・3~5営業日で発給 ・発給から180日有効 ・取得費用:1,890円 |
インドe-VISAで申請・承認を受け、現地でビザを取得 | ・出発4日前まで申請可 ・発給から60日有効 ・取得費用:25USドル |
【観光(ツーリスト)ビザ発給に必要なもの】
- ビザの申請書のプリントアウト(オンライン作成)
- パスポート(残存有効期間が6ヶ月以上)
- インドの出入国日がわかる航空券の予約が確認できるもの(eチケット)
- ホテルの予約が確認できるもの
- 写真1枚
- 過去に取得したビザがあればそのコピー
※2018年7月現在
僕は都内の茗荷谷のビザ発給センターで即日発給してもらえましたし、ホテルの予約確認なんてされませんでしたので、2008年からだいぶ変わったんですね。
ホテルの予約確認対策ですが、バックパッカーの場合、現地の安宿を利用するかと思いますので「ホテルなんて予約するつもりはない」という人もいるかもしれません。
ただ、僕は初日に150ドルのぼったくりホテルに宿泊せざるを得なかったので(旅行記参照)、トラブル対策&ビザの取得がてら初日のホテルは取っておいても良いでしょう。
実際に宿泊された日本人旅行者のレビューも多く、日本語での24時間の電話サポートもあるので、初めて海外のホテルを予約する場合でもスムーズです。
アバウトでOK!期間とルート選び
バックパッカー旅行で悩むのが、どのくらいの期間、どのようなコースで旅をするかです。
インドには、白亜で美しいタージマハルやアジャンターやエローラの石窟寺院、沐浴の聖地ヴァラナシなどなど、見所がたくさんあります。
しかしながら、インドは日本と比べて約9倍も広く、移動にめちゃくちゃ時間がかかるので、ルートや日程を考える際は移動時間も考慮しておかないと失敗します。
特にインドは鉄道などの移動手段が高確率で遅延しますので、キツキツな行程だとスケジュール調整がしんどくなります。
※遅延も数時間~1日レベルなので日本と大違いです
そのため、かなりアバウトにスケジュールを組むのが、インドを無理なく回るコツだったりします。
日数は、できれば1~2週間ほど確保できるとインドを堪能できますが、1週間でも魅力的なエリアを回ることができます。
いくつかルートをご紹介しましょう。
総移動距離3,500キロ!えいたその旅行ルート
デリー(1.5日)→アグラ(2日)→バラナシ(4.5日)→ガヤ(0.5日)→ブッダガヤ(2日)→カルカッタ(3日)→プリー(2日)→カルカッタ(2日)→デリー(2日)
北部のメジャーどころを押さえつつ、3週間(20日間)かけて比較的余裕をもって回れるルートです。
プリーは気まぐれで行った海の街で、特に観光する場所もないので代わりにジャイプールに行く方が良いでしょう。(当時はそんな余裕はありませんでしたがw)
計算したら日本を縦断するよりも全然長い3,500kmという距離を移動していました。
詳しくは旅行記で紹介しますが、このルートでは下記の体験ができます。
※ストライキはルート関係ないですがw
- 深夜の空港は出ない方が得策!真夜中のスラムドライブ@デリー
- これが噂の!軟禁旅行会社バトル@デリー
- タージマハルをはじめとしたアグラ満喫観光
- ガンジス川での沐浴&ガンジス川ボートツアー
- ガンジス川の下ネタインド人と戯れる
- ガンジス川辺りで火葬場を見る
- 仏教の聖地サルナート観光
- 仏教の聖地ブッダガヤ観光
- インド名物鉄道半日ストライキ
- インド名物!歌と踊りの3時間映画鑑賞
- 生贄を捧げるヤギの首切り寺院@コルカタ
- ぼったくりと値切りバトル@全域
1週間あれば観光できるゴールデントライアングル
画像の赤いルートですね。
インド旅行の定番、デリーを拠点としてタージマハルのあるアグラ、ピンクの街並みが特徴的なジャイプールを巡る、ルートが三角形なところから「ゴールデントライアングル」と呼ばれるコースです。
これは初めてインドに行くなら、鉄板なので絶対押さえておきたいルートです。
デリーからは鉄道、高速バスと移動手段も選べるのと、定番だからこそ旅行者も多いので比較的安全に回ることができるはずです。
これに2~3日追加すると、さらに西の青い街並みのジョードプルに足を伸ばすことができます。ジョードプルでは砂漠でラクダに乗ったりできるらしいです。
ゴールデントライアングル+α
画像の青と紫のルートです。
ゴールデントライアングルに3日程度足すことで、アグラ南東部のエロティックなミトゥナ像が施された寺院、カジュラホ遺跡を観光することができます。
カジュラホへ行かず、鉄道でバラナシへ行くこともできますが、バラナシはめちゃくちゃ楽しいので3~5日ほど滞在してもらいたいものです。
余裕があれば+1週間でコルカタへ
バラナシからさらに1週間ほど日数に余裕があれば、仏教の4大聖地の一つブッダガヤや、カルカッタまで足を伸ばすことができます。
ちなみにブッダガヤには、バラナシからは鉄道で「ガヤ」まで行き、そこからリキシャで10kmほど南下することでたどり着けます。日本寺やでっかい大仏などがあるので面白いです。
カルカッタはインドの都会なので、買い物や映画を楽しむことができるほか、カーリー寺院というヤギを生贄にする様子がみられる日本人にはショッキングな場所があります。
番外編:中部ムンバイから石窟寺院を巡るルート
画像の緑のルートです。
僕が行きたかったものの断念したルートなんですが、スケールが半端ない、崖を削った石窟寺院を巡るルートです。
デリーから国内線の飛行機で2時間ほど(4,000円程度)で、インド中部のムンバイに行くことができ、そこからかつてのインドの王様が過ごした街アウランガーバード、アジャンター遺跡、エローラ遺跡と巡ることができます。
アウランガーバードには、タージマハルと見間違えるようなビービー・カー・マクバラーという白亜のお墓があり、アジャンター・エローラの石窟寺院は岩石を掘りまくって寺にしちゃうというヤバさなので、意外と面白いルートだと思います。
ニューデリーからアウランガーバードまでは22時間ほどかかるらしいですが、鉄道でも行けなくもないところです。
旅程を組むコツは都市(場所)間を移動する日は、移動に1日かかるものとして考えること!超アバウトにスケジュールを組むのがインドを無理なく旅行するコツです。
旅行記準備編はこちら
これで十分!バックパッカー旅行の持ち物リスト
では次に、バックパッカーとして旅行するにあたり、必要な持ち物をご紹介しましょう!
特に重要なバックパック(リュックサック)ですが、大は小を兼ねるので、必ず50~60リットルと大きめのものを用意しましょう!
僕は30リットルと数週間のバックパックではアホみたいに小さいサイズのリュックを持って行ってしまい、常時パンパンで大変不便でした。
難しいのが服装ですが、基本的に夏の雨季であればTシャツでOKです。最悪、服は現地調達もできるので着用しているもの1セットあれば大丈夫です。
2019年にはデリーにユニクロができるらしいし・・・。
服装選びのポイントとしては、バックパッカーの旅では、衣服は基本的に洗濯しながら着回すので薄手で乾きやすいものがオススメです。
また、足元は靴だけでなく、かかとをベルトで固定できるサンダルが一つあると便利です。遺跡や長時間歩く際は靴を、宿を拠点に周辺を散策する時はサンダルと使い分けると良いでしょう。
サンダルだけでも良いのですが、バックパッカーは結構歩き回ります。インドは未整備の路面も結構ある上、不衛生だと雑菌が入るので怪我予防に靴はあった方がいいです。
蚊取り線香は、かさばりますが渦巻きタイプがおすすめ。長持ちするし、日本の蚊取り線香はかなり強力で現地の蚊に効果抜群です。
そして、ぜひ持って行ってもらいたいのがトラベルノートです。その日その日にあったことをメモして、日記を書いておくと、あとで振りかえれるので用意しておくことを激しくオススメします。
インド旅行時には持っていなかったのですが、「トラベラーズノート」が超オススメです。普通の大学ノートでも事足りますが、かっこよくて旅人気分が3割増しくらいになるので下記のレビューをチェックしてみてください!
パスポート | 残存有効期間6ヶ月以上 |
観光ビザ | 日本で事前に取得しておこう! |
航空券 | 往復予約しておけば残金を気にしなくて良いのでおすすめ eチケットはコピーしておこう |
お金 | ボラれない限り1週間2~3万円あれば余裕 |
クレジットカード | 万が一の時に、現地ATMで現金を引き出すことができるのでお守り代わりに |
リュックサック | 50~60リットルのものがオススメ |
カメラ | 一眼レフは邪魔になるのでコンパクトデジカメがオススメ バッテリー節約のためスマホとカメラは分けたほうがよい |
スマホ | 何かと便利 現地でWi-Fiも使える |
肩がけバッグ・ポシェット | 現地を散策する時に便利 |
南京錠・ワイヤーロック | 鉄道(寝台)での移動の際の盗難防止 |
筆記用具とトラベラーズノート | 毎日日記をつけるの超おすすめ! |
地球の歩き方(インド) | これさえあれば怖くない! |
蚊取り線香(うずまきタイプ) | 必ず長持ちするものを選びましょう 10巻あれば十分です! |
上着・シャツ | 長袖、半袖Tシャツ着用+1枚ずつ |
ズボン | 着用+1本あると安心 |
パンツ | 着用+1枚 |
靴下 | 着用+1枚 |
靴・サンダル | 靴は捨てても良いもの サンダルはかかとにベルトがあるものがオススメ サンダルは紐を通してザックにくくりつけておけば持ち運びも楽です |
歯磨きセット | 旅行用のコンパクトなやつ |
石鹸 | 体を洗う用+洗濯用1つずつ |
トイレットペーパー | 1巻 |
折り紙 | 現地の子どもが喜びます |
圧縮袋 | Lサイズ1枚、Mサイズ1枚 |
ジップロック | 大きめのものを数枚持って行くと便利 |
その他 | 薬やタバコなど個々人で必要なもの |
どれくらい必要?気になるインド一人旅にかかる費用
準備にかかる費用と、現地での滞在費用に分けてご紹介します!
まずは準備に必要なもの。パスポートやリュックサックなど、持っている・持っていないで大きく費用が変わりますね。
航空券は安いものだと往復で6.5万円なので、10万ほどあれば準備はバッチリでしょう。
項目 | 費用 |
---|---|
パスポート | 10年:16,000円 5年:11,000円 |
ビザ | 2,000~2,500円 |
往復航空券 | 乗継便:64,000円 直行便:100,000円 |
バックパック | 20,000~30,000円 |
その他備品(蚊取り線香やワイヤーロックなど) | 5,000~10,000円 |
地球の歩き方 | 2,000円 |
トラベルノート | 1,000~4,000円 |
次に、現地での滞在費です。
安宿や飲食費の相場は2008年の滞在中のメモを参考に1ルピー1.6円で計算しているのと、鉄道の費用はvirailというサイトで調べてみました。
インドも文化・生活レベルが上がっているでしょうから、多少高くはなっているはずですが、基本的に物価は安くマーケットや現地の飲食店の相場はさほど変わらないでしょうから、大きくズレてはいないと思います。
項目 | 費用 |
---|---|
宿泊費 | 安宿:1泊300~700円 高級宿:1泊10,000円 |
高速バス | デリー~アグラまでで400円ほど |
鉄道 | アグラ~バラナシ:1,600円 バラナシ~ガヤ:900円 ガヤ~カルカッタ:1,300円 カルカッタ~ニューデリー:4,000円 |
飲食費 | 飲み物:50~100円 食べ物:100~300円 |
映画 | 100円 |
観光地入場料 | 100~2,000円 |
これに、大体の日数を足して行けば現地でいくら必要になるかざっくりと見積れるはずです。
僕の場合、20日間の滞在で8万円持って行ったのですが、初日に2万ほどぼったくられたにも関わらず、最終的に2~3万余りました。
宿についてですが、安宿はエアコンは基本的になく、トイレと冷水シャワーがあるのみですが、平均して1泊500円程度で過ごせるはずです。
Hotels.comで調べてみましたが、僕が150ドル払って泊まったぼったくりホテルより小ぎれいなホテルが1,600円ほどで予約できるようです。初日の宿はこういうところを予約しておくと良いでしょう。
飲食代は良さげなレストランに行っても200円くらいなので、めちゃくちゃ安いです。
観光地の入場料は、地球の歩き方などのガイドブックに載っているかと思いますが、タージマハルのような人気の観光地は700Rsほどと高めでした。
インドにはどんなトラブルがある?対策は?
インドといえばぼったくりのイメージがあるかもしれませんが、実は他にもいろんなトラブルがあります。
というとめっちゃ不安になるかもしれませんが、僕の場合は20日間旅行していて命の危険(暴力に巻き込まれそうなもの)は感じませんでした。
対策できるものとできないものがありますが、一つずつ紹介します。
ぼったくり・嘘つき
はい、やっぱりコレですね。
とはいえ、お店を構えて商売している人の場合は、1,000円のものを倍の2,000円とか提示してくるものの、値切り交渉ができるので可愛いものです。
むしろめんどくさいヤツは、リキシャーの運転手など定位置を持たずに商売している輩です。こいつらはボッタクっても二度と会わないだろうとタカをくくってるのか、平気でボッタクってきます。
例えば、10ルピーで乗せてやると言いつつ、降りぎわに「30ルピーだ」と言ってきたり、「10ルピーなんて言ってない、50ルピーだ」なんて平気で嘘をついてきます。
また、旅慣れない旅行者には普通に考えて1,000~2,000円程度のホテルに150米ドル(15,000円)で泊まらせたりしてきます。(←僕がやられました)
他にも、一人でうまく回れば1~3万程度の行程を、15万円というアホみたいな金額のツアーにして提示してくる旅行会社もいます。(←丁重に断りましたがこれも経験しました)
最近、女の子2人でインドに旅行にいった会社の後輩は、1週間という短期間にも関わらず、一人15万ずつツアー会社にボラれたそうです。(笑)
ボッタクってくる輩はそこかしこにいますが、特にリキシャマン(リキシャのオヤジ)や観光ガイドは要注意で、自分のビジネスでボッタクってくるだけでなく、ホテルや旅行会社と連携してボッタクってきます。
彼らの口癖は「俺が最高のツアーを紹介してやるよ」「俺よりいいものを提供できるヤツはいないね」「市街観光?任せとけ!俺に任せたら最高の時間を過ごせるぜ」などで、とにかく「最高だ」「俺に任せとけ」「俺の提案が一番」「ノープロブレム」を連呼するので、そういう輩は警戒したほうがよいでしょう。
客引き
空港や街の中心地など、リキシャマンがわんさかいて旅行者を見つけると寄ってきます。
だいたい「トモダチ!」「ベストフレンド!」なんて会ってまもないくせにマブダチのような振る舞いでまとわりついてきます。
最初は度肝を抜かれて驚くかもしれませんが、「コイツらは無理だ」とわかったら割とあっさりと引き下がるので、毅然とした態度で「No!オカネナイ!」と言えばノープロブレムです。
交通機関の大幅な遅延
これもインドあるあるなのですが、マジでインドの電車は遅れます。しかも、1時間とかならまだマシで、僕は6時間、半日待たされたことがあります。
駅で待っていても来ないこともあれば、乗っていて途中駅でしばらく止まるなんてこともありました。
理由はよくわからないんですが、「ストライキ」と言われることが多かったですね。
チケットに書かれた時間に合わせて駅に行くものの、定時に来ないので何度も駅員に「この電車はまだか?」と聞いた覚えがあります。
とりあえず、時間通りに駅に行っておけば少なくとも乗り遅れることはないでしょう。
あとは、電車で長距離の移動の当日から翌日に帰国日を設定してしまうと、大幅な遅延のせいで飛行機に乗れない、なんてことになりかねないので、帰国日は長距離移動を伴う日から、丸1日から2日ほど空けておくのが得策です。
病気・下痢
インドは、マラリアや狂犬病などの重篤な病気だけでなく、生水や食料による食あたり、不衛生な環境で雑菌が入るなどの理由で熱がでたり、とにかく病気や下痢になるリスクが高い国です。
現地で知り合った日本人は高熱を出してぶっ倒れましたし、僕は帰国後1ヶ月引きずる強烈な下痢を持ち帰ってきました。
事前に対策できる病気は予防接種を打ち、現地で生水を飲んだり、不衛生な場所で飲食をしないなど注意が必要です。
僕は生水をガブ飲みしたり、汚い屋台でご飯を買ったり、ガンジス川に入ったり、冗談抜きによく病気にならなかったなと思うようなことをしていましたが、ダメ絶対!
軟禁
旅行会社や店舗などに訪問すると、扉を閉められて軟禁状態でめちゃくちゃ勧誘されます。
身の危険を感じたりはしませんでしたが、女性一人ならすごく不安なんでしょうし、気持ちの良いものではありませんので、「いいところに案内しよう」などの口車には乗らない、複数の旅行者同士で行くなど注意しましょう。
えいたそのインドバックパッカー旅行記
では、ここからは僕の旅行記をご紹介します。
無駄にストーリー仕立てなので長いですが、割と現地でのやりとりを忠実に再現しているので、インド旅行のイメージがわくと思いますのでお付き合いいただければと思います。