おでかけ

初めてのバックパッカー トンデモインド旅行記【準備編】

目次

あらすじ

浪人時代、海外の一人旅に憧れたものの、サークルにアルバイトなどを理由に、すっかり「海外に一人旅へ行くぞ!」という思いが薄れてしまったえいたそ。
しかし、その気持ちを再び燃え上がらせたのが沢木耕太郎の『深夜特急』を始めとした数々の紀行文や旅行小説。
読んでいるうちに、インドへ一人旅をしようと決意が固まり、さっそく地球の歩き方を購入した僕は、次に旅行会社で航空券を買いに行くことにしたのでした。

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FIXチケットで自分を追い込む

その時利用した旅行会社は赤いJのつくおっきなところ。新宿の広い店舗に、ドキドキしながら出かけました。

インド旅行へ行く日は2008年の8月。大学は夏休みに入りますので、「どうせなら長めに」と8月11日出発、8月30日帰国でチケットを購入しました。

今回はできるだけ安く、ということで航空券は日付指定のものを購入しましたが、予定を立てず「帰りたくなったら帰る」という人は日付指定のFIXチケットではなく、オープンのチケットを購入すれば多少割高になりますが現地で帰国日を指定して帰ることも可能です。

もしくは行きのチケットだけ予約し、帰りのチケットは現地で手配するというのもありです。こっちの方が手慣れてる感がありますね。
※その場合はチケット代が残るようにお金の管理はしっかりと!
※帰りを決めないと「沈没」と呼ばれる長期滞在者への道を歩むことになるかもしれないので注意!(笑)

FIXだと指定日に出発・帰国しないとならないので、何かあった時に無駄になってしまいます。例えば、現地で病気になったりした場合、別途料金を支払ってチケットを取り直さないと帰国予定日まで帰ることができないというリスクがあるわけです。

言い方を換えれば、帰りたくなっても帰れない悪魔のチケットでもあります。

手配してもらったチケットはいわゆる格安航空券。格安航空券の多くは、安い代わりに出発地から目的地までの直行便ではなく、途中で飛行機を乗り換えたりするパターンが多いです。

えいたそのチケットは成田発、北京で乗り換えてからデリーに到着する中国国際航空ものでした。
※帰りはその逆

ちなみに当時一番安かったものの、燃油サーチャージが高騰していた時期だったので往復で11万円もしました。今はもっと安いかもしれません。

一人旅の準備をしよう

さて、航空券を手配した次はバックパック旅行に必要な物資の調達。歩きまわる旅にしたかったのでスーツケースは論外、リュックサックを買いに行きました。
※バックパッカーですもんね。(笑)

30リットルほど容量のあるリュックを1万円で買い、その他に南京錠などを購入。
盗難が懸念される地域への旅行の場合、ポールなどに巻きつけて鍵をかけられるワイヤーロックがオススメです(←チャリンコのカギみたいな使い方)。

インドで長距離を移動する場合、個室ではない寝台列車に乗ることもあると思うので、ワイヤーロックがあると寝てる間にリュックがなくなる心配を少しは軽減できます。

まぁちょん切られたらアウトですが

その他にも大きな荷物は宿に置いておくでしょうから、街歩き用の小型のバッグやポーチがあると大変便利です。貴重品を持ち運ぶ用ですね。
今思うと、大は小を兼ねると言う通り、旅慣れていなかったのでもう少し大きめのリュックを買えばよかったと思います。

実際、旅行中は常にリュックがパンパンで出し入れにいつも困る羽目になりました。
※1か月くらいの海外旅行なら50リットルのリュックがオススメ

その他にも、体を洗ったり洗濯する用に石けんを買ったり、旅の記録を付けるためのノートを購入しました。

準備と言えば、インドはパスポートの他にビザが必要です。ビザは航空券の手配時に旅行会社へ取得代行を依頼することもできますが、4~5千円程度の手数料が取られます。
インドの観光ビザは1000円ほどの料金で早ければ即日、東京なら茗荷谷にあるインドビザ発行センターで取得することができます(当時)。

今回は全部自分でやってみたかったので、自分の足でビザ発行センターへ行き、ビザを手に入れました。

インドの一人旅に必要なものは、航空券・パスポート・ビザと滞在資金。ぶっちゃけこれだけあれば旅に出られます。着るものは洗えば良いので最小限に。
その他、地球の歩き方などの観光ブック、下着と季節に応じて防寒着などがあれば十分でしょう。

サンダルやちょっとした服は現地で調達して、捨てるのも荷物を減らすコツです。
中〜長期間の旅ではかなり汚れてしまいますからね。
※インドなんかは特に

僕はかなりビビっていたので携帯、充電器、変圧器など文明の利器も携えて行きました。(笑)

心の準備も忘れずに

準備が終われば、あとはもうイメトレを残すのみ。妄想マニアの僕の得意分野です。

インド人の客引きアタックを受けたときの対応、ぼったくられそうになった時のキレ方、キレイなインド女性を口説くことまでシミュレーションを行いました。
※ヒンディー語(インド)でのアイラブユーは「メイン・タンヘム・ピヤ・カルタ・フーン」だそうです。呪文みたいですね。

そして、せっかくの旅なので地球の歩き方を読みながら、三週間の旅行中に行きたいところをピックアップし、なんとなくの滞在計画を立てます。

計画を立てる時は日にちなどを踏まえて綿密にプランを組みたくなるところですが、結局スケジュール通りにいかないものですので、ここだけは絶対行きたい!というところをチョイスして後はざっくりでいいと思います。

特にインドは列車などの交通機関のスケジュールが80%の高確率で狂いますから。(笑)

僕の場合、インドと言ったらアーグラにあるタージマハル、沐浴のバラナシ(ベナレス、バナーラス)、石窟寺院のアジャンター、エローラなどをピックアップしていました。
※バラナシがデリーから東へ行くのに対し、アジャンタやエローラは南にあるので結局アジャンタ、エローラには行けませんでした。

見てはいけない?悪魔の一節

さて、準備はばっちり。
妄想もとい、イメトレも完璧だったわけですが、地球の歩き方のとある1節を見て凍り付きました。

■インドで気をつけたい病気
狂犬病、肝炎、デング熱、マラリア、破傷風、チフスetc..

そう、えいたそが行こうとしているインドは、マラリアや、狂犬病など、死に至る可能性がある感染症の宝石箱だったのです。

おまけに対策のための予防接種はかなり前から何週間かおきに数回接種する必要があるとのこと。

間に合わない\(^o^)/

そして、ググってみるとこれらの病気は「一度かかると、症状を抑えることしかできない完治の難しい病です」と書いてあります。

見なきゃ良かった\(^o^)/

これからインドに行く方はぜひ予防接種など、最低限の対策をしていってくださいね。僕は対策せずに出発して旅行中終始おびえていましたので。
絶えず警戒するのはストレスになりますからね。

後日談として、僕は帰国前日に高熱を発し、その後周期的に高熱がでるというマラリアっぽい症状がでて帰国後に病院のお世話になりました。

一つ目の病院では診察があまりに短い先生に「インドに行ったんですよ、マラリアじゃないんですか!?」と詰め寄るも「腹下し」と診断されたのが不安で別の病院へはしごする始末。
幸いマラリアではなかったのですが、お腹にお土産(細菌)をたっぷりと持ち帰っていたらしく、その後一カ月ウォータリングなウンコが続きました・・・。

お医者さんには、「なんで予防接種しないの?馬鹿だね」とか「自称バックパッカーって対策しないのがカッコイイって勘違いしてるよね」と耳の痛くなることを言われましたよ。

まぁはっきりいって、ちょっとは思っていましたよ。

「病気が心配?俺は絶対かからないもんね。」
「俺チョー旅人っぽい!!」
ってね。

そう、歩き方に書かれた病気の詳細を知るまでは。

病気対策を忘れずに!

実際、病気を甘く見て対策せずに出国する旅行者が多く、帰国後あわてて病院に駆け込む方が多いそうです。狂犬病の予防接種は複数回必要らしいので、出発直前に接種しても意味がありませんので思い立ったら即病院で予防接種をしてくださいね。(笑)

僕を含め、多くの旅行者が「病気になる時はなるんだよね」と軽い気持ちで出発しているようですが、実際危険な伝染病であることを認識し、できるだけ事前に対策をした上で出発してください、と経験者としていちお書いておきます。

まぁ旅行の楽しさが勝ってしまうので気がまわらない部分だったりもするんですが…。

そんなわけで、「死に至る病」への対策が間に合わない現実を知った僕は真っ青になりました。あわててマツキヨで蚊取り線香などを買ったものの、結局現地で蚊に刺され「もう死ぬ」と涙目になったのもいい思い出です。

僕が旅行した8月のインドは、ちょうど雨季ですので蚊がめちゃめちゃ発生します。とある宿では目視チェックで20匹くらいの蚊が飛んでいたのにガチで鳥肌が立ちました。
※詳細は本編で!(笑)

とまぁ、余談がばかりな準備編も終わりです。
いざ、期待と不安を胸にインドへ旅立つのでした。

インドへの持ち物リスト

僕がインドに持って行ったものをご紹介しますので参考にしてみてください。
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パスポート
ビザ
※申請時にパスポートに貼り付けてもらいました
航空券(eチケット)
お金:8万円
※うち2万はトラベラーズチェック
リュックサック
※オススメサイズは50~60リットル
南京錠・ワイヤーロック
小型の肩掛けバッグ

地球の歩き方(インド版)
ボールペン:3
厚めのノート:1
冒険を書き留めよう!

Tシャツ:着用+1
パンツ:着用+1
靴:着用のみ
靴下:着用+1
ズボン:着用+1

蚊取り線香:1
※渦巻タイプ
トイレットペーパー:1
石けん:2
折り紙
※あると現地人とのコミュニケーションができる!

タバコ:1カートン
※空港で購入
ライター:2
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