副業を解禁する会社が増えてきて、クラウドソーシングなどで副収入を得ている人が多くなってきました。
なんでも、2018年の調査では、本業・副業区別なくフリーランスで働く人が744万人にのぼり、経済規模は7.8兆円にもなるんだとか。
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査」
https://www.lancers.co.jp/news/pr/14679/
フリーランスの仕事にはデザインやシステム開発などもありますが、今回は「ライティング業務」を行う副業ライターさん向けに、ライター業の実態を踏まえて、フリーランスとして独立するために必要なスキルや条件について解説します。
『Webライターに必要なもの・スキルとは?』で紹介したスキルに加え、ライターとして自立できるかという観点でより深堀っていきたいと思います。
目次
報酬が低くライターが多い!働く環境は甘くない
いきなりですが、ライターとして独立するにあたり、なかなか厳しい現実をご紹介します。
副業ライターさんの大半が、クラウドソーシングサービスで収入を得ていると思います。
クラウドソーシングには大量にライティングのお仕事がありますが、1記事あたりのライター報酬は1,000文字~2,000文字の記事で1,000~3,000円が相場です。
中には8,000円~15,000円の仕事もありますが、報酬が増える分、文字数も10,000~20,000文字と増えていきます。
文字単価でいうと、1.0円以下の仕事が大半で、高くて2~3円というのが実情です。文字単価で5円とかもらえる人は弁護士や医者といった専門資格を持つ人や、経験豊富なプロなど一握りのライターさんくらいです。
仕事や記事の需要自体は増えているものの、Webライターという人は専業の方だけでなく、副業でやっている人もたくさんいるので、供給過多というのも価格を下げている要因です。
フリーランスの平均月収は30万!安定した収入源が必要
冒頭で紹介した、ランサーズの「フリーランス実態調査」には、働き方別の平均年収が紹介されています。
副業としてスキマ時間に働く人の年収は74万円。月収にすると約6万円です。
一方で、独立してる人、個人事業主としてやっている方は356万円。月収約30万円というところです。
図
出典:ランサーズ「フリーランス実態調査」
仮に額面で30万円稼ぐとした場合、月に100~300本という記事を書かなければなりません。月に20日仕事をするとして、1記事あたり1時間かかると仮定すると、1日あたり5~15時間記事執筆に時間を費やす必要があります。
「5時間くらいならむしろサラリーマンより楽じゃん!」と思うかもしれませんが、5時間で済むのは1記事3,000円の場合で、しかも執筆時間のみの計算です。実際に、仕事として記事を書く場合、依頼を受けて内容をヒアリングし、記事を提出したら修正が入ることもありますが、その時間は含めていません。
30万円以上稼ぐとなると、数をこなすか高単価の仕事を受けることが必須条件になります。
知人ライターの事例
僕の知人の話でいうと、毎日9時間ほど執筆を行い、土日も3時間ほど対応して月収50万円。自営業なので、税金等々は50万円から引かなければならないので手取りはもう少し少ないことになります。
この人は大手出版社で働いた経験があり、業界知識もライティングセンスもある人で、ライターとして自活しているケースです。逆に言えば、そういう人でもこれくらい。
好きだから続けられるけど、仕事の依頼量には波があるし、なかなかしんどいというのが本音だそうです。
クラウドソーシングライターの事例
もう一つ事例を。以前メディア企業のお手伝いをしていた時に、フリーのライターさんに伺った話です。
その方は僕が携わったメディアも含め、3社ほど得意先がある以外は、クラウドソーシングで仕事をとっているそうです。
月収はだいたい30~60万ほどと言っていました。
本当は得意先だけで仕事をしたいけど、得意先を広げるよりもその月の収入を確保するためにクラウドソーシングを利用しているそうです。
得意先の依頼量が減ったり、クラウドソーシングで良い仕事が見つからなかったり、体調を崩して稼働できなかったりすると収入が減ってしまうと言っていました。
副業ライターがフリーランスになるメリット・デメリット
サラリーマンの退職・転職と同様に、フリーランスになることにもメリット・デメリットがあります。
ここでは、会社員(副業)を辞めて、フリーランスライターになるメリットとデメリットを紹介します。
フリーランスライターのメリット
僕も憧れがある「フリーランス」の魅力を紹介します。
仕事の場所や時間を選ばない
「時間も場所も自由」これが一番ですよね。
ライターの仕事は記事を作ることなので、締め切りまでに記事を提出できればOK。
パソコンとネット環境があれば仕事ができちゃうので、出社する必要もありません。
タスクの量や内容をコントロールしやすい
時間や場所にとらわれないのと同時に、「仕事量」や「仕事の内容」は自分で決めることができます。
企業に勤めている会社員は、転職や異動をしないとメイン業務を変えることは基本的にできませんが、フリーランスであれば自分で仕事を選ぶことができます。
やりたくない仕事は受けなければ良いし、仕事量も自分次第で調整ができるのもメリットでしょう。
自分の努力で収入を増やすことができる
会社員の場合、いくら実績を出してもスキルアップしても、昇給は会社のルールに基づいて行われますが、フリーランスであればスキルアップすれば報酬単価が上がります。
量をこなすほど収入も増えるので、自分の頑張りが収入に反映されやすいのも魅力的。
実力がある人であれば、収入が青天井のフリーランスはより魅力的に映るのではないでしょうか。
自分の仕事に集中・スキルアップすることができる
新人であれば電話番、飲み会のセッティング、研修などなど、やりたくないことをさせられたりしますよね。
新人でなくても、会議や部下のマネジメントなど、自身の仕事・スキルアップにつながらない仕事や責任が発生します。
フリーランスは「自分には関係ないこと」は一切しなくてもよいので、自分の仕事に集中し、自分に本当に必要なことに時間を割くことが可能です。
仕事関連の出費は「経費」にできる
これは個人事業主・フリーランス問わず、副業でも一定収入があれば得られる恩恵になりますが、仕事に関連した費用は「経費」とし所得税の対象となる「所得」から差し引くことが可能です。
もちろん、何でもかんでも「経費」にはできませんが、取材のために発生したガソリン代や駐車料金、打ち合わせで発生したカフェの費用だけでなく、自宅を職場にしていれば家賃や住宅ローンや、携帯代やインターネット代などの一部を経費にすることができます。
税務署の判断でOK・NGが決まるところもあるので、気になる方は最寄りの税務署に聞いてみましょう!
フリーランスライターのデメリット
フリーランスにはメリットもたくさんありますが、会社員って意外と守られているというか、会社員なだけで得していることってあるんですよね。
それも踏まえてデメリットを見ていきましょう!
収入が不安定
フリーランスのデメリットはコレが一番大きいんじゃないでしょうか。
会社員は頑張ろうがサボろうが収入は変わりませんが、フリーライターは自分の稼働時間が収入に直結します。
体調不良で仕事量をセーブしたらその分収入が減りますし、クライアント都合で仕事を突然減る・無くなるということもあり得ます。
ライター業は基本的にクライアントから受託して報酬を得る仕事なので、「クライアント都合」というリスクは付き物です。
クラウドソーシングなんかも仕事量には波があるので、特定の委託元に依存するのはやめましょう!
顧客は自分で獲得・拡大しなければならない
内勤の人が意外と見落としがちなのが、フリーランスになると自分で仕事を取ってこないといけないということ。
営業をしていた人なら、いかに顧客獲得が大変なことを理解しているものの、内勤系の仕事をしていた人は営業活動の難しさってなかなか実感できませんよね。
無茶を言われたり値切られたり。ライター業だと、記事単価や納期の調整なんか日常茶飯事ですし、ワードプレスへの更新作業や、フリー素材から画像をピックアップする作業、SNS・Google用の要約文なんかをサービスで対応してくれ、なんていう要望もザラです。
「これくらいいいかな」というのが地味に負担になるので、うまい切り返し方法が身についてないと損をしてしまいますので、営業対応はしっかりと準備しておきましょう!
社会的信用が得られない
フリーランスは何にも縛られないカッコいい働き方ですが、「拠り所がない」という見方もあります。
日々の生活費は稼げても、貯蓄などの資産がなかったり、フリーランス期間が浅いとローンが組みづらいということもあるようです。
基本的に自己責任ですから、金額が大きい分、失敗時のリスクが高い仕事はなかなか得られないというデメリットもあります。
本業以外の雑務がある
地味に辛いのが、確定申告や納税と言った手続きや、求人の募集や採用、物品の購入といった「バックオフィス業務」です。
本業と違って収入につながらないので、可能な限りローコストで効率的に済ませるように対処しないと本業を圧迫することになるので注意しましょう。
福利厚生や失業保険が受けれない
現在サラリーマンの人は使ってたり使ってなかったりするかもしれませんが、給料とは別に「福利厚生」という様々な恩恵を受けています。
- 健康保険・厚生保険・労災・雇用保険
- 住宅手当・家賃補助
- 育児支援・補助
- 研修・自己啓発支援
- 保養所・スポーツ施設補助
- 各種休暇
特に大企業ほど、見えづらい福利厚生の恩恵があるものです。
フリーランスになるとこれらがキレイさっぱり消え去る点も理解しておきましょう。
スキルアップ・成長機会が少ない
これは本人次第ですが、Webライターはオンラインで仕事が完結することも可能ですので、意識して行動しないと丸一日、人と会話してないなんてこともザラにあります。
企業勤めの時のように上司が評価してくれることもありませんから、自分の力量がどの程度か認識しづらいものです。
また、研修があるわけでもありませんので、フリーランスは意識的に自ら学ばないとスキルアップができません。
成長意欲が高く、日頃から書籍やセミナーなどで自己学習の癖をつけておきましょう。
人脈作りの機会が少ない
これも本人次第ですし、もしかしたらフリーランスの方が意識的に人付き合い増やそうとするでしょうから、デメリットとは言い切れませんが・・・
会社にいたら同僚や取引先など、意識せずとも他人と関わるので勝手に知り合いが増えていく一方で、フリーランスは前述の通り、自ら行動しないと人と会う機会がありません。
スキルアップ同様、セミナーや交流会などにはアンテナを高く張り、人付き合いの機会を意識的に増やしましょう。
フリーランスが抱える悩み
厚生労働省のサイトからアクセスできる『フリーランス白書』なる資料をご存知でしょうか。
一般社団法人のフリーランス協会がまとめた資料で、フリーランスの働き方や現状を把握することぎできるので、暇な時に目を通しておくと良いでしょう。
P.16-17には1,000人規模でアンケートを取って浮き彫りになった「課題に感じること」が紹介されています。
前述のデメリットと同じような悩みが挙げられているので、多くのフリーランサーが課題として挙げたものについては、特に対策を練ってから独立するのが望ましいでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12602000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Roudouseisakutantou/0000189092_2.pdf
ライターとして自立するために必要な知識・整えておくべき状態
では、そんな厳しい状況でライターとして自立できる収入を得るにはどうしたらよいか。
単純ですが、1記事あたりの報酬額を高めるか、こなす量を増やすこと。そして仕事を一定確保することが重要です。
ここからはフリーランスにありがちな悩みに対する解決策をご紹介します。
誰にも負けない専門知識を持つこと
1記事あたりの単価を高めるには、記事の価値を高める必要があります。
記事の価値とは即ち、記事の内容を高めることです。美容のハウツー記事を書くにしても、一般の主婦が書く記事と美容部員さんが書く記事では内容の濃さに差が出ます。
美容部員さんでも、皮膚科や美容整形を専門にしたお医者さんには専門性・説得力で勝つことはできません。
このことから言えることは、記事の価値を高めるには専門性の高い内容を書くこと。そのための専門性を持つことです。
そして、その「専門性」を示すためには、「好きなので詳しいです」というレベルでは能力や知識を客観的に測れないため、具体的な資格を提示したり、作成した記事を見せることができるのが望ましいでしょう。
オススメなのが、法律・税金・ビジネス系の知識、資格です。法律や税金、ビジネス(特に対企業向けのBtoB)の知識については、コンテンツ(記事)の需要が高く、Webライターにこのような知識を持っている人がそもそも少ないため、クライアントから重宝されるだけでなく他のライターと差別化を図ることができます。
ライティングの仕事は、求人(アルバイト・転職)、金融(投資、保険)、住宅(不動産・賃貸)、美容、結婚、旅行、医療、など幅広い業界から需要があるので、自分に興味がある業界から知識を深めていくとよいでしょう。
例を挙げるなら金融はファイナンシャルプランナー、不動産なら宅建といった資格がありますし、美容・医療であれば「薬事法」関連の知識を深めると強みとなります。
Webマーケティングの知識はマスト!
Webライターに仕事を頼む企業は確実にWebマーケティングの一環で記事を依頼しています。
ブログ用コンテンツでもアクセスアップのため、という理由なので広義にマーケティングの領域と言えますからね!
そこでライターにも必要になるのが、Webマーケティングの知識です。
具体的には、SEO、アフィリエイト、セールスライティング、Webで求められる記事についての知識です。
SEOについての知識
基本的に、動画などがメインコンテンツでない限り、Webメディアは検索エンジンからの集客最大化に精を出しています。
ここで必要なのが、SEOの知識です。
「SEOの知識」といっても、「SEOとは」を知ってますというレベルではなく、最新のSEOのトレンドを知っており、どうすればGoogleに好まれるコンテンツを作れるのかを理解して実践できるレベルが求められます。
クライアント(企業)によって若干SEOに対する考え方やコンテンツの作り方が異なりますが、クライアントと対等にSEOの方針を語れるくらいが望ましいというか、「SEOコンテンツはこのように作るのが好ましいとされていますよね。特に要望なければこうやって作りますが問題ないですか?」というやりとりができれば問題ないでしょう。
そのためには、今現在SEOコンテンツの権威とされている方のブログやTwitter、書籍には目を通しておくことをオススメします。
書籍では、数々のクライアント、キーワードで上位表示実績のあるウェブライダー の松尾さんが書いた書籍、『沈黙のウェブライティング』は必読です!
SEOは、Googleではなく人を相手にしたマーケティングである、というスタンスで非常に読みやすく実践的な知識をこの一冊から学べます。
アフィリエイトの知識
アフィリエイトも必須の知識ですね。
クラウドソーシング系のライティング案件の大半はアフィリエイトメディアお仕事です。
アフィリエイトの仕組みを知っていれば、発注者がどんな記事を欲しているかわかりますので、Webマーケティング系の書籍を読むか、アフィリエイターさんのブログを読んで知識を深めましょう!
セールスライティングの知識
アフィリエイトは商品やサービスを紹介して、読者に買ってもらったり利用してもらうことでメディアに報酬が入ります。
つまり、アフィリエイト系のライティングでは、記事を通して読者が対象の商品・サービスを使ってみたい!と思うような、「人の心を動かす」ライティング技術が求められます。
これはひたすら訓練しかないんですが、一つ言えることは、自分が欲しい、使ってみたいと思えないものを魅力的に紹介できるはずがありません。
商品の特徴やサービスの魅力を自分がしっかり理解し、その魅力が読者に伝わるように書く必要があります。
Webで求められる記事についての知識
最後に、「Webで求められる記事」に関する知識について。
皆さんもコラムや記事はスマホで読んでますよね?
もちろん、パソコンやタブレットで読む人もいるでしょうが、検索エンジンやSNSから記事を読む流れが主流ですから、ライターも「Web」「スマホ」の2点を意識して文章を書く必要があるんですね。
自分が欲しい情報がある時に、検索結果に表示されるサイトを上から下までじっくり読む人っていませんよね。
記事であれば、タイトルや導入を流し読みして自分が求める情報があるか一瞬で判断し、「違う」と感じたらすぐに別のサイトへ離脱してしまいます。
ですから、スマホ時代のライターはスマホで読みやすいライティングセンスを身につける必要があるのです。
「スマホユーザーにやさしい記事」は下記の点を意識した記事です。
- タイトルを見たら知りたいことが書かれているかわかる
- 導入を読めば記事の全容・得られる情報がわかる
- 読み飛ばしても内容が「ザックリ」理解できる
- 重要な点が一目でわかる(太字・マーカーなど)
- 図や表が盛り込まれており見やすい
これが全てではないのですが、単純に文字だけの長文って読みづらいというか、疲れるので、この点に配慮して行間を空けたり、図表を入れたりといった工夫が必要になるんですね。
正しい情報を選び正確に記事に反映する力
そうなんです。
「事実を正しく書く」だなんて、ライターからしたら「あたりまえだろ!バカにすんな!」と思われるかもしれませんが、意外とできてない文章って多いんですよ。
日本人の平均年収は400万円と言われています。
例えば、こんな一文があったとしましょう。
、「平均」の元になった対象は誰なのか?何年の平均なのか?誰が「言っているのか」?そもそも「平均年収400万」は正しいのか?とかツッコミどころ満載だよ。
ではもう一つ例を。
東京センチュリーホテルの客室からは、東京湾や東京タワーを一望できます。晴れた日には遠目に富士山を望むことができるでしょう。
極端な例かもしれませんが、特に深い意味なく使ったデータや言葉が誤解を生んでしまうこともあるので、出典や言葉の取り違えの無いよう、正確さが求められるってことです。
Webライターも検索エンジンで情報収集をすることもあるでしょうが、官公庁や企業のプレスリリースなどの一次情報なのか、アフィリエイターやブロガーが書いた情報なのか、選別するのは当然として、得た情報の裏付けができているか、というところまで責任を持って情報収集することも大切です!
以上がWebライターとして知っておいた方が良い知識やスキルになります。
もちろん、発注側が理解していればいいんですが、発注者からすると、マーケ知識があるライターさんだとあれやこれや伝えなくて済むので依頼がものすごく楽なんですよね。
親切なクライアントは教えてくれたりしますが、大半は「これくらい知っといてよ」という前提でライターさんを選んでいたりするので、足切られないだけの知識は身につけておきましょう!
仕事の受託先は複数確保すること
数をこなすためには途切れさせないだけの仕事、依頼元を確保することです。
企業・メディアの方針一つで、記事の単価や発注量が変わるため、一つの企業に依存するのはリスクが高く、単価が安くても複数のところから仕事を受けられる状態にしておくことをオススメします。
発注元さえ確保しておけば、あとはその時の都合に合わせて、調整をすればよいのです。
仕事が無限(言い過ぎかもしれませんが)にあるのが、クラウドソーシングと呼ばれるサービスです。有名なところではクラウドワークス、ランサーズです。
これらのサービスは、仕事を発注したい企業・個人がサイト上で募集を行い、受託者となるワーカーが自由に受ける・受けないを決めることができます。
システム開発やWebデザインなどもありますが、これらサービスの売上の大半がライティングとも言われており、記事作成案件は豊富にあります。
文字単価は1.0円を下回る安価な案件も多くありますが、仕事を途切れさせない、空いた時間にやることができるため、登録しておくことをオススメします。
クライアントに好かれるライターになること
意外と重要なのが、クライアントから好かれるライターになることです。
記事という、人によって良し悪しの判断が変わるような形のないものを扱っているため、依頼者と電話・メールでのコミュニケーションは仕事を円滑に行う上で非常に重要になります。
クライアントも人間ですから、人当たりがよく、多様な依頼に対応できる柔軟性を持った人の方が付き合いやすいに決まっています。
いくら文章が上手でも、対応が悪い、納期を守らないライターには仕事を頼みたくないでしょうし、代わりのライターはいくらでも確保できますからその人と付き合い続ける必要性もないのです。
もちろん、クライアントの無理難題に対応すべきか、といえばそうではないですが、最低限、対応のレスポンスは早く、納期を守り、要望は可能な限り対応する姿勢を見せることが大事です。
独立前に実績を積んで準備しておくこと
ライターとして独立をすることを止めるわけではありませんが、起業にリスクがあるのと同様、独立するのも同じくらいリスクがあります。
出典:https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/h23/h23_1/Hakusyo_part3_chap1_web.pdf
しかし、起業と比べ、ライター業は独立前に事前準備がしやすいので、しっかりと準備をしておくに越したことはありません。
企業に勤めているのであれば副業としてライター活動をする、学生であればメディアでインターンをするなど、独立前に記事の実績を作っておくことで、仕事を受ける際にクライアントに提示できる参考資料を確保することができます。
大手メディアであればなお箔がつくので、ある程度記事を書くことに慣れてきたら複数のメディアにアプローチしてみましょう。
意外と重要!コミュニティに参加して仲間や人脈を増やそう
フリーランスのお悩みのところでも触れましたが、フリーランスのライター業は意外と孤独です。
多くのWebライターは在宅ワーカーだったり、自営業・フリーランスなので、基本的に自宅で仕事をしますから、外部との接点は意識的に作らないと誰とも話さない日ができてしまいます。
ライターとして、情報のアンテナは常日頃から感度高くしておきたいものなので、コネクション作りのコツをご紹介します。
SNSでコミュニティに参加する
Facebookにはライターが集うコミュニティ(グループ)があり、仕事の紹介やオフ会、勉強会の案内がされています。
Twitterでもライターさんはプロフィールに「ライターです!」と書いていたり、勉強会やオフ会を開いているライターさんって結構いるんですよね。
Facebookやツイッターで「ライター」「Webライター」で検索し、積極的にコンタクトを取ってみましょう!
勉強会などリアルな場に行けば、自然と他のライターと情報交換もできるでしょう。
ライティングに詳しい企業・メディア担当者とコネクションを持つ
クラウドソーシング、特定メディアから仕事を取るなかで、最初のうちは発注者とはメールやサービス内のメッセージ機能上でのやり取りかもしれません。
しかし、依頼をこなしていくと相手も自分を信用してくれるので、仕事以外のコミュニケーションも取れるようになってきます。
発注者は他のライターのことも知っているでしょうから、自分のレベルを聞いてみるとよいでしょう。
些細なことに思えるかもしれませんが、WebライティングはSEOやWebサービスの進化にあわせて発注者のニーズ変化する業界なので、コネクションや情報収集ができる環境は持っておくことをオススメします。
コンテンツマーケティング関連のイベントやメディア企業主催のイベントには、企業の担当者もたくさん来るので名刺交換の機会もたくさんありますよ!
Webライターとして実績を作ってからでも独立は遅くない
さて、ライターとして独立すること自体は非常に簡単ですが、稼げるライターとして自立するだけの収入を得るには、相応の記事数をこなすか、単価を上げるだけの強みを持たなければなりませんので容易ではないことがお分かりいただけたかと思います。
その中でライターとして稼ぐためのポイントは、独立を急がず強みとなる知識を付けたり、クライアント確保もかねて複数メディアでライティング実績を作ること。
せっかく準備期間を持てるわけですから、ライターとしてしっかり収入を得ることができるか、継続してやれそうかという感覚をつかむためにも、独立前にしっかり準備をしておきましょう。