我が家では、たまに夫婦どちらかが息抜きを兼ねてお出かけをしてまして、そんな時はもう一方が子どもの面倒をみたりします。
先週は嫁さんが友人とランチに出かけたので、気になっていた鉄道博物館に4歳の娘と1歳の息子を連れて行ってみました。
ええ、結論から言うと子どもの年齢的に鉄道博物館はまだ早かったな、という感じでした。
楽しいコンテンツに参加できなかったというのもありますが、パパ目線で今ひとつだった感想をお伝えします。
- 小さな子連れで回りやすいか
- 4歳と1歳の未就学児にとって楽しめるか
- 良かった点・イマイチな点
- 鉄道博物館に行くときの予備知識
目次
鉄道博物館てどんなとこ?
鉄道博物館とは、JR東日本の創立20周年を記念して作られた鉄道に関する博物館です。(まんまやんけ)
館内には電車が一両そのまま&しかもたくさんの車両が納められているので迫力満点!
車両の展示スペースでは、運転室など一部入れない場所もありますが、客席には実際に乗車できたり、機関車や昔の車両にも触れるほど間近で見ることができます。
圧巻の車両展示も見所ですが、電車や新幹線の運転を体験できる「運転シミュレーター」はかなり珍しいんじゃないでしょうか。
要予約なので整理券を受け取る必要があったり、一部有料ですが貴重な体験ができるのでオススメですね。
日曜に出かけていったものの、普通に見たいものは回れるくらいの混み具合だったので、「行ったのに全然見れない!」ということはなさそうです。
施設案内
開館時間 | 10:00〜18:00 |
---|---|
開館日 | 毎週火曜日、年末年始 ※火曜は一部開館日あり |
入館料 | 一般:1,300円 小中高生:600円 幼児(3歳〜未就学児):300円 |
駐車場 | 800円/日 ※100台くらいは停めれそう |
子連れにとって鉄道博物館がイマイチな4つの理由
はい、今回の本題はここから!
鉄オタの人にはめっちゃハイテンションで楽しめそうな鉄道博物館ですが、「子どもにとって楽しいの?」「子連れに優しいの?」という部分を掘り下げていきたいと思います。
テーマは鉄道だけど内容が難しい
1つ目!
まずは「鉄道博物館のコンセプト」を読んでみてください。
・日本及び世界の鉄道に関わる遺産・資料に加え、国鉄改革やJR東日本に関する資料を体系的に保存し、調査研究を行う「鉄道博物館」とします。
・鉄道システムの変遷を、車両等の実物展示を柱に、それぞれの時代背景等を交えながら、産業史として物語る「歴史博物館」として位置づけます。
・鉄道の原理・仕組みと最新(将来構想を含む)の鉄道技術について、子どもたちが、模型やシミュレーション、遊戯器具等を活用しながら、体験的に学習する「教育博物館」としての性格も持ち合わせます。
引用:鉄道博物館 コンセプト
めっちゃ真面目というか、お堅いというか、その名の通りTHE博物館なんですよね。
コンセプトからわかる通り、研究や教育・資料の保存が目的なので、そもそも子ども向けに作られたわけではないので展示内容が幼い子どもには難しいんです。
解説も中学生になってようやく理解できそうかな?というレベルなので、子どもの知識や理解力では展示物に興味がなければつまらないんじゃないかな、というものが多い印象。
本を自分で読めたり、図鑑とかを一生懸命読むようなお子さんには向いてるかもしれませんが、幼稚園児には難解だったので我が家にはまだ早かったという印象です。
たくさんの車両が展示されているのはインパクトがでかいものの、古い車両や新しい車両の違いや「古い車両が見れることの趣深さ」的なものは幼児には理解不能なので、「たくさんでんしゃがあってすごい!」以上の面白さを感じられないってところですね。
体験系の展示は整理券&年齢制限がある
展示内容が難しくても、電車を運転するといった「体験」ができればまだ子どもは楽しめたと思います。
しかし!
言わずもがな、体験系の展示は大人気なので昼過ぎに出かけていっても手遅れなんですね。
ミニ車両を運転したり、E5系新幹線(はやぶさ)、D51(SL)の運転シミュレーターは整理券が必要で、昼過ぎには配布が終わってました。
平日ならまだしも、休日は開館と同時にダッシュして整理券を確保しないとゲットするのは困難でしょう。
さらに!
これらのシミュレータやミニ列車の運転には年齢制限があり幼稚園児以下は対象外!!
知らずに行くと絶望しますので覚えておきましょう。
ミニ運転列車:運転は小学生以上(乗るのは誰でもOK)
D51シミュレータ:中学生以上
車掌シミュレータ:小学生以上
E5シミュレータ:小学生以上
運転士体験教室:小学生以上
ちなみに、「シミュレータホール」にある普通車両のシミュレーターは(恐らく)年齢制限がなさそうで予約も不要っぽいです。
運転はできませんが、屋外にあるE2系はやてで230mの距離を往復する、「てっぱくライン」は並べば乗ることができます。
あとは屋内にプラレールで遊べるスペースがありますが、うちの子はここが一番楽しかったようでした。
ベビーカーでの小回りがしづらい
地味に辛かったんですが、鉄道博物館のメイン、車両展示はベビーカーにはしんどいです。
まぁそもそも展示コーナーの入口にベビーカー置き場があるくらいだったので当然なんですけどね。
- 車両の入口まで階段になってる
- 古い車両は入口が狭くベビーカーでは入れない
- 車両内の通路も特急仕様だとベビーカーでは通れない
という感じで、ベビーカーだと車両に乗り込めないんですね。
プラレールコーナーについても、あまり広くない上に、飲食スペースを併設してて混雑しているのでベビーカーだと動き回る時にめっちゃ気を遣います。
鉄道模型コーナーもベビーカーは入口に置いておかないといけないので、展示エリアは基本抱っこしないといけません。
諸々配慮はされているものの、展示コーナーに入る度にいちいちベビーカーを置かなきゃいけない、といった不便さがありました。
駐車場に入るまでに待ち時間がある
我が家は普通の土日に出かけたんですが、帰る人がちらほら出てくる時間帯にも関わらず、駐車場に車を停めるまでに20分ほど待たされました。
専用の駐車場があるものの、さほど大きくないので連休とかだったらさらなる待ち時間や渋滞を覚悟しないといけないでしょう。
鉄道博物館に行くなら押さえておきたいポイント
今回は鉄道博物館を甘く見てた上に、事前情報がなさすぎたのでヒジョーにしんどかったです。
というわけで、みなさまに同じ轍を踏ませないために、参考になればと「鉄博で困らないためのポイント」を紹介します!
行くなら開館時間の20分前到着を目指そう
オープンから10年以上経ってるにも関わらず、鉄道博物館はいまだに人気です。
三連休や大型連休(GWや夏休みなど)は恐ろしい混雑が想定されます。
前述の通り、運転シミュレーターなどは整理券がないと体験できません。
せっかく出かけて行って、お子さんに残念な思いをさせないためにも、なんとしてでも整理券は確保したいところ。
そして、駐車場もそんなにたくさん停められないので、駐車場までに並ぶ可能性があります。
車で行く場合は、奥さんは先にお子さんと館内に入場し整理券を確保、旦那さんは駐車してから合流するという作戦が良いでしょう。
出かけるならリュック&抱っこひもスタイルで
移動の際は基本的に抱っこ紐がオススメです。
車両展示コーナーや鉄道模型、プラレールスペースやシミュレーターエリアなどはベビーカーは邪魔になります。
抱っこ紐なら、チョロチョロ動き回るお子さんを追いかけながら、歩けない乳幼児のお子さんと移動しやすいです。
今回ベビーカーの辛さを体感したので、鉄道博物館に行く時は「ベビーカーは子どもが寝た時に使うもの」と心得た方が良さそうです。
混雑時は提携駐車場のイオン大宮へ停めよう
繰り返しになりますが、鉄道博物館の駐車場は大きくありません。
普通の土日で20分ほど待ったくらいなので、大型連休などは、駐車するまでに1時間くらい待つことも覚悟しておいた方がよいでしょう。
混雑が予想される日は、可能であれば電車が良いのでしょうが、幼いお子さんがいるとどうしても車になっちゃいますよね。
そんな時は潔く提携駐車場の「イオン大宮」に直行しましょう!
というのも、鉄道博物館の専用駐車場が満車の際には、警備員のオジサンに「他に提携駐車場があるんだけど・・・」とオススメされるのがイオン大宮だからです。
鉄道博物館からは徒歩10分の距離にありますが、駐車料金は無料だし、帰宅がてら飯を食ったり買い物したりできるのでむしろその方が良いかもしれません。
前売券なら100円引きで混雑知らず
地味に効果アリなのが「前売券」でしょう。
100円引きになる以上に、混雑時にチケットを並んで買う必要がないことのメリットは計り知れません。
鉄道博物館のチケットは切符の券売機みたいなので各自が購入するスタイルなので、割と効率化されてますが、前売券なら別のカウンターで入場券と引き換えてくれるのでこっちの方が早いでしょう。
前売券はローソンのローチケ、セブンイレブンのセブンチケットで手軽に買えるので前売券の利用がオススメです。
・前売券は日付指定
・当日券は購入できない
・変更、払戻し不可
大人の食事は持参!お子さんは駅弁を買おう
こういう博物館のレストランって、申し訳ないけど大して美味しくない割にお高いんですよね。
そして何より、大混雑で並ぶというのもストレスです。
というわけでオススメしたいのは、実際に走る新幹線を眺めながら食事ができる「新幹線ラウンジ」か、1Fの鉄道車両の中で食事できる「ランチトレイン」で弁当を食うこと!
お子さんには新幹線や機関車の器に入った駅弁を買ってあげても良いかもですね!(ちょっとお高いけど)
鉄道博物館は飲食スペースであれば持込みの飲食が可能です!屋内外共に、割と飲食スペースはあるのでわざわざレストランに行かなくても良いかもです。
おまけ:カメラはフラッシュ付きを持ってこう
僕は一眼レフユーザーなので、館内が暗かったことであまりいい写真が撮れませんでした。
フラッシュがないカメラの方は、多少仰々しくてもストロボを持参しましょう。
鉄道博物館より子どもが楽しめるお出かけスポット
以上から、事前準備なく鉄道博物館に突撃するとすこぶる微妙な感じで終わってしまいます。
でもって、お子さんには少々小難しい展示が多いので、鉄道博物館周辺で幼い子がもっと楽しめそうな場所はないものか調べて見ました。
キッズーナ イオン大宮
ボールプールやエアスライダー、おもちゃコーナーなど、子どもが楽しめる遊び場がいっぱいの屋内プレイスペースです。
プチキッザニアとでもいいますか、「なりきりタウン」では制服を着てお店屋さんになりきって遊べたりもするので、知育的にもよいです。
5歳くらいまでの子はとにかくボールプール、おもちゃがあればずっと遊んでますね(笑)
駐車場も無料だし、鉄道博物館に行ってからのキッズーナというコースもアリ。帰りは食事をしたり、買い物したりできるのでオススメ!
【営業時間】10:00〜19:00
【入場料】
子ども | 保護者 | |
---|---|---|
平日 | 1,000円 | 500円 |
土日祝日 |
3時間:1,100円 5時間:1,300円 |
3時間:550円 5時間:650円 |
※1家族につき1枚カード(年会費315円)が必要
【駐車場】1,548台/無料
【所在地】埼玉県 さいたま市北区櫛引町2-574-1イオン大宮店3階
【リンク】キッズーナ イオン大宮
ボーネルンドあそびのせかい さいたま新都心
ボーネルンドと言えば、マグネットブロックの「マグフォーマー」で有名ですよね。
ボールプールにエアトランポリン、ごっこ遊びエリアにおもちゃエリアなど、ここも間違いない!赤ちゃんのためのスペースもあるので乳幼児がいても大丈夫です。
ボーネルンドならではの知育玩具がたくさんあるので子どもは一日いても飽きないでしょう!
料金が分単位なのでわかりづらいですが、2時間いたら子ども1,500円、おとな600円というところです。
【営業時間】10:00〜19:00
【入場料】
最初の30分 | その後10分ごと | |
---|---|---|
子ども | 600円 | 100円 |
おとな | 600円 | 無料 |
【駐車場】3,000台/店舗精算額により無料
【所在地】埼玉県さいたま市大宮区吉敷町4-263-1コクーン2(3F)
【リンク】ボーネルンドあそびのせかい さいたま新都心
さいたま市大崎公園&子供動物園
ここはヤバいですよ!
遊具があり、水遊びができる「じゃぶじゃぶ池」、コインで動くバッテリーカーと子ども向けの設備が充実した大崎公園に加え、動物園まであるので1日いれます。
しかも、この充実ぶりで動物園も含めなんと無料なんです!
雨だと遊べないのが残念ポイントですが、非常に充実しているのでオススメです。
【営業時間】10:00〜16:00(月曜休園)
【入場料】無料
【駐車場】400台/無料
【所在地】埼玉県さいたま市緑区大字大崎字稲荷前3156-1
【リンク】さいたま市大崎公園子供動物園
まとめ:未就学児は動物園や屋内プレイスペースのほうが楽しいかも
いやね、決して鉄道博物館がダメってわけじゃないんです!(これホント)
ただね、「子どもは電車好きだろ!」と期待していくと、思ったより子どもの反応がビミョーでガッカリします。
お伝えしてきたように、鉄道博物館自体が少々小難しい内容になっているので、お子さんが幼かったり体を動かすような遊びのほうが好きな場合はあまり長く滞在できないかもしれません。
できるだけ楽しむために、早めにでかけて整理券をゲットしたり、乗り物に乗せてあげたりするとよいでしょうね。
早々に飽きてしまっても、提携駐車場を兼ねたイオン大宮に行けばキッズーナでリカバリーができるのでぜひ参考にしてみてください!