保険は入りっぱなしにするものではない
「自分の保険について把握していますか?」
保険に加入しているのにこの質問にスパッと答えられない人は要注意人物です。
少なくても、月の保険料、保障内容、保険の支払期間、更新時期は最低限押さえておきたい内容です。
そもそも、保険は自分(もしくは家族)のことをリスクから守るために安くない金を払って加入するものです。
ですから自分が加入している保険がどのようなリスクに対してどの程度対応できるものなのかを知っておかないといけません。
そして、結婚や転職、子どもが生まれるなどで生活が変わった時は、新しい生活に合った保険かどうかを改めて確認し、もしも実情に合わないようであれば保険を見直す必要があります。
保険はトータルで考えると大変な額のお金を費やすものですから貯金という観点でも放置プレイは見過ごせません。もし、加入したはいいけど全然内容を把握していないという場合はこの場で反省し、FPの保険相談を受けてください(笑)。
こんな人は要注意
保険加入者で自分の保険を把握していない人はダメよ、という話でしたが、以下に該当する人も危険です。
- 保険には勧められるまま、何となく入った
- 保険の必要性がいまだにわからない
- 毎月の保険料が生活を圧迫している
- 家族構成が変わったけど同じ保険に入り続けている
- なんとなく保険が無駄だから解約しようと思っている
どうでしょうか、大丈夫ですか?
まず、保険は勧められるまま入ってはいけません。社会人になって保険に入ったという人の場合、親や知人、会社にやってくる保険の営業の人から、「これがいいよ」とオススメされるがままに保険に加入するパターンが多いようです。
これを否定するわけではありません。保険って難しいですし、自分で選べと言われても何が良いかわからなくて当然だからです。また、信頼できる人から納得して入ったのであれば問題ないでしょう。
ここで言いたいのは、保険は自分に必要な保障を知り、納得して入るものだということ。ですから、もし勧められるがまま、必要性や内容が良くわからないという気持ちを持ちながら加入し続けているのであれば、一度プロにチェックしてもらった方が良いでしょう。
保険屋は加入者を保険会社に送ることで継続的な手数料がもらえます。加入させた保険の保険料が高いほど、手数料も増えますので中には無駄に高い保険に入ってしまっているケースもあるようです。
毎月の保険料を負担に感じていたり、加入してから生活が変わったのであれば、同様にプロに見てもらうことをオススメします。
一方、高いからといって安易に解約してしまうのもオススメしません。本当に必要な保障だから高いのかもしれませんし、やめるタイミングによっては解約時に戻ってくる金額が変わってしまい、本当に無駄になってしまうこともあるからです。
プロに見てもらって新しく保険に入り直すも良し、それでも納得をしなければそのままにするも、解約してしまうのもまた良し。要は、放置している場合や納得できていないのであれば、良い機会なので見直してみましょうということです。見直し、といっても入り直さなければならないというものでもありませんしね。
保険の見直しはプロと一緒に!
加入している保険について、「今の自分に合っているか」を確認することを保険の見直しと言います。そして、保険の見直しは専門知識があれば別ですが、できれば保険と家計の専門家であるFPと一緒にやるのが望ましいでしょう。FPはその時点での最新の保険が何か知っていますし、複雑なお金のシミュレーションなどもやってくれるからです。保険に入ることになれば、加入手続きまでやってくれます。
この「プロによる保険の見直し」は、店舗型と訪問型の2パターンあります。店舗型というのは、デパートや百貨店などにお店を構えており、そこで保険の相談ができるというものです。「保険の窓口」や「保険見直し本舗」が有名ですが、他にも地域ごとにいろんなお店がありますから、近所の店舗を利用すると良いでしょう。
一方で、近くにお店がない場合やお店に行くのがめんどくさいという方は、自宅や近場の喫茶店などで保険相談ができる訪問型を利用すると良いでしょう。訪問型の保険相談は、ネット上で様々な会社がサービスを提供しています。ネットで申し込むと、サービス運営元の会社と提携している保険のプロ(FP)を派遣してもらえます。
店舗型も訪問型も、いずれも無料のところがほとんどです。無料とはいえ、ビジネスとして運営されていますから、当然「この保険がいいですよ」「この保険に切り替えましょう」といった、いわば保険の勧誘を受けることになりますが、納得できれば入ればよいですし、納得できなければ「またの機会に」と見送ればよいのです。
保険は頻繁に保障内容が新しくなった商品が登場しており、特に医療保険は国の制度が変わる3年くらいのスパンで新しいものが出ているようです。掛け捨ての保険であれば、新しいものに乗り換えた方が得になるかもしませんから、定期的な見直しをすることをオススメします。
保険は定期的なメンテナンスが必要!
保険に加入している、これから加入するのであれば以下のことを忘れてはいけません!
- 理解して納得してから加入すること
- 生活が変わるタイミングで保険の見直しをすること
この二つを無視して加入すると、コストパフォーマンスの悪い保険に入り続けることになりますし、何よりも、いざ保険を活用しなければならない時に困ることになりかねません。
僕はFPでもありませんし保険相談サービスをやっているわけでもありませんが、一人の保険加入者として、貯金魂運営者として、保険の見直しの必要性が広く認知されてほしいと思っています。