レビュー・豆知識

【読書レポ】ブランド人になれ!新卒こそ読むべき意識改革の教科書

どうもどうも、えいたそです。

ネット業界・SNS界隈で有名な田端信太郎さんの『ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言』を読みました。

田端さんはサラリーマンとして、NTTデータ、リクルート、ライブドア、コンデナスト・デジタル、LINE、そして2019年時点ではZOZOと、名だたる企業を己のスキルを武器に渡り歩いてる人物です。

起業家が有名になることはしばしばありますが、サラリーマンでここまで有名な人ってなかなかいないですよね。

田端さんは抜き身の刀のような発言でTwitterを燃やしたりと話題の人だったので気になってた一冊です。

後輩に勧められた『銃・病原菌・鉄』という人類学の本を読み途中だったのですが、学者さんの本ということで全く進まなかったところ、amazonプライムリーディングで無料だったので気分転換に読んでみました。

書籍をタダで読もうとする根性はブランド人にはあるまじきセコさですが、さっそくレビューをしてみます。

強烈なメッセージたっぷりのドS本!ブランド人になれ!

いやさすがですね。

Twitterもなかなかに大胆でストレート過ぎる田端節が書籍でも遺憾無く発揮されていました。

書籍は田端さんの仕事観やビジネスマンのあるべき像を示す44のメッセージがまとめられた本、という感じなんですが、「汗水に価値はない」「給料の値段はオマエが決めろ」など、メッセージそれぞれパンチが効いています。

そして、「なぜ俺がそう思うのか」という理由を踏まえて、「ブランド人なら◯◯しろ!」と命令調のエールが山盛りです。

言葉はストレート過ぎるものの、ベンチャーサラリーマンの端くれの身としては、非常に同意できる主張ばかりで、「大企業で安定した定年を迎えたい」という考えだった20代前半に読みたかった本でした。

事なかれ主義、足の引っ張り合い、安定志向、大企業病、予定調和、出る杭は打たれる、ぬるま湯、旧態依然、などなど。

イケてない会社やサラリーマンを揶揄する言葉はたくさんありますが、SHARPや東芝が中国に身売りし、メガバンクが数千人規模の人員整理をしようとする昨今、バブリー思考ではたちまち淘汰されることがリアリティを帯びてきています。

そんな中、替えのきく「その他大勢の一人」ではなく、サラリーマンであっても「個」として存在価値を持てというのは超納得。

というのも、(ブランド人にはほど遠いですが)僕も何回か転職をする中で、企業内でのポジションは与えられるものではなく、自分で築くものであることを実感するようになりました。

特にベンチャー企業や少人数の組織では、意志を持って発言する人や、柔軟な思考で変化を恐れない人がバンバン抜擢されていきます。

中小企業やベンチャーには、売上がなければ倒産するという危機感があるので、そこに身を置く社員はガムシャラに働きますし、そうせざるを得ないピリピリとした雰囲気があります。

そんな中で、変化についていけなかったり、群に隠れる人はたちまち重要な仕事から外され、居場所を失ってしまうわけです。

もちろんどんな企業にも、縁の下で支えてくれる人は必要ですが、誰にでもできる仕事には替えがきくし、そんな仕事をしてる人には残念ながら発言権や拒否権はなかったりするわけです。

これはそういう人を馬鹿にしたいわけではなく、資本主義・成果主義の弱肉強食の世界では一定存在する事実なので、田端さんの強烈なメッセージのひとつひとつは「普通に生きてたら絶滅しちゃうよ」という警告のように思いました。

僕は新卒で入社する企業から、入社の1ヶ月前とかのタイミングで給料カットの通知をもらった経験があります。

当然ながら「なんて酷い会社だ!」と腹が立つわけですが、これといってスキルも稼ぐ力もない僕は、そこから就活をし直す度胸もないしフリーで働けるスキルも思考もなかったので、企業都合の理不尽を甘んじて受け入れるしかなかったんですね。

『ブランド人になれ!』は、大企業であっても起こりうる破綻やリストラといった、頑張って働いてきた社員からすると理不尽ともとれる事態が起きても、慌てないだけの力を持てというメッセージが詰まってます。

てなわけで、この本は社会人になって数年〜数十年経つオジサンではなく、企業に染まってない、大企業病に冒されてない新卒や駆け出しの社会人、特に意識高い系を小馬鹿にしている人にこそオススメな本ですね。

意識高い系は勝手に読んでるでしょうが、意識高い系をみて「暑苦しいよね」とかいって達観してる割に何者にもなれていない僕みたいな人にはピッタリです。

起業家ではなくサラリーマンが書いてるってのがちょっと新鮮な一冊でした。

【書籍批評】

  • 新しい発見:★★☆☆☆
  • 気付き:★★★★☆
  • 実践的:★★★☆☆
  • わかりやすさ:★★★★★
  • 読みやすさ:★★★★★

新しい考え方は少ないものの、サラリーマンとして活躍する・市場価値を高めるための気付きは十分得られます。

実践的かというと、スタンスや考え方の提示なので、具体的な行動は自分で思考する必要があります。

ものすごくシンプルにまとまっているので、一日あれはサクッと読めてしまうボリュームなので、気軽に読めたのは良かったです。

ブランド人になれ!の評判は?

amazonの評価には賛否様々で、星5の評価と星1つの評価がほぼ同数という極端な評価がついています。

星5のポジティブ評価

  • 痛快!背中を押してくれた!
  • 行動を起こすきっかけになった
  • 凄い正直で正論
  • わかりやすく読みやすい

ポジティブ評価の人はだいたい「熱くなった!」という感じですね。(←雑)

わかる人にはわかりますが、書籍を通して田端さんから放たれるメッセージは正に正論ばかりで、企業戦士として当たり前のスタンスが書かれています。

  • 汗水垂らしても結果が出なきゃ意味ない
  • サラリーマンは会社を利用しろ、失敗しても最悪でもクビで済む
  • 量から質は生まれる、ガムシャラにやることも必要
  • 上司や会社に忖度するな!お客さんやユーザーを向いて仕事しろ

めっちゃ真っ当なことを言ってますよね。

ていうか、そもそもサラリーマンってものすごく恵まれてます。

  • パフォーマンスを出さなくても給料をもらえる
  • 快適なオフィスや備品が使える
  • 失敗しても破産リスクなし!クビになるだけ
  • 研修・勉強するだけでも給料がでる
  • 勉強や資格取得するのに補助がでる
  • 会社の名前で社会的信用が得られる
  • 育児中なのに金がもらえる
  • 優秀なロールモデルからノウハウを盗める
  • 福利厚生でお得にサービスが利用できたり優遇利率でローンが組める

フリーランスや自営業だと全部自分でやらなきゃいけないですし、売上が減ったら死活問題です。

いつ仕事がなくなるか恐怖と隣り合わせ、安定しないからローンが組めない、という話も聞きます。

サラリーマンは企業に守られてるんだから、その環境を余すとこなく使い倒して自分の糧にしろと。使われるだけじゃなくて使い倒せって言ってるわけです。

なにもフリーランスや自営でリスクを取らなくても、企業が持つ人材やインフラを使ってできることあるんじゃない?と問いかけているようにも思います。

別に上司に逆らえとか、会社に背けと言ってるわけじゃないんだから、まずは真似できるとこからやってみれば?もったいないよ、というメッセージが一貫して書かれています。

田端さんのようになれなくとも、サラリーマンも捨てたもんじゃない、サラリーマンの環境を自分のために利用しよう、そんな気になれる本でした。

星1のネガティブ評価

amazonのネガティブ評価は、だいたい「内容が薄い」とか、幻冬社のスーパー編集者の箕輪さんアンチみたいなものが多いですね。

  • 薄っぺらくて内容がない
  • ただの自慢本
  • 新しい論点がないありふれた内容
  • 箕輪コミュ向け
  • 期待はずれ

僕個人の感想では「至極真っ当なことを言ってるなぁ」という印象なので、サラリーマンであろうとなかろうと、既に「個」の価値を意識している実力主義の人からしたら「当たり前」と感じて「薄い」と思うかもしれませんね。

編集の仕方も同じNewsPicksBookだからか、ホリエモンの『多動力』と同じです。

『多動力』もホリエモンならではの言い回しではあるものの、ビジネスマンなら他に迎合するな!バカに時間を使うな!みたいな内容なので、どっちか一方を読んでいれば十分に必要なスタンスは得られるかなと。

とはいえ、田端信太郎さんもホリエモンもどちらも炎上メーカーでアンチは多そうなので、ネガティブ評価が多いのは仕方ないのかもしれません。

まぁ確かに、自分が歩んできた道に絶対の自信を持っていることが伝わってくるので自慢話とも取れますが、多分田端さんからすると「こんなの自慢にならん。事実を言っただけ」くらいのことなんじゃないですかね。

それにしても、「期待はずれ」という人は何を期待してたんでしょう。本を読んだらブランド人になれるとか思ってたんですかね。(笑)

え?僕は無料で読んだので文句なんか言いませんよ。素晴らしい書籍だと思います。

まとめ

はい。

田端さんを知る人はスッと入れますが、オブラートに包まない、歯に絹着せない方なので、ちょっとクセはありますが、サラリーマンとして活躍するための思考法が分かりやすくまとまっています。

特にこれから社会人になる人や、就活する人は読んでおくとイケてるサラリーマンになるエッセンスが得られるでしょう。

僕の場合は、企業に入り、ダメなオッサンとかオバサンとかを目の当たりにして「こうはなりたくない」と思いましたし、給料・ボーナスカットをされてようやく「会社に依存したらマズイ」と危機感を持てました。

こういう気付きを得るのは早ければ早いほど良いので、自分は保守的、安定志向、明確な理由なく大企業を選んだ人なんかはぜひ読んでみてください。

集中して読めば3時間くらいで読めるのでオススメです。