アウトドア

北アルプスの表銀座と裏銀座とは?名前の由来と登山コース

どうもどうも、えいたそです。

今年の夏にアルプスは常念岳・大天井岳・燕岳と縦走しました。

山小屋のお兄さんから「お、表銀座コースですね」と言われたものの、アルプス初心者の僕には「表銀座ってなんやねん」というレベルの知識しかなかったので調べてみました!

表銀座と裏銀座の由来

アルプスのコースには表銀座、裏銀座、西銀座ダイヤモンドコースという縦走の定番コースがあります。

縦走とは、尾根を伝い歩くことで、登山家の間では一つの頂上を踏んで下山せず、そのまま複数の山頂を渡り歩くことを言います。

西があれば東南北もあるのか?と思いきや、それは無いようです。

単にコースを知るだけもつまらないので、せっかくなので「銀座」という名前の由来も調べてみました。

いくつか説があるようですが、山好きなら知っておいて損はないですね!

アルプス銀座の由来

銀座の由来は、中房温泉から燕岳・大天井岳・赤岩岳・西岳・水俣乗越・東鎌尾根を通って槍ヶ岳に至るルート、いわゆる「アルプス銀座・表銀座」がベースとなっているようです。

伝説の山案内人「小林喜作」の出で立ち説

表銀座の東鎌尾根のルート「喜作新道」を開拓した、猟師で山案内人だった小林喜作さんをルーツとする説があります。

猟師として西岳小屋や殺生小屋あたりで登山客のために獲物をさばいたり、登山客の食料調達をしていた喜作さん。

登山シーズンでお客の多い時には、なんと夜のうちに小屋を出て、中房を経由して麓にある町で食料を調達、朝には小屋に戻って朝食の準備をしたという伝説を持つ健脚ぶりだったそうです。

その喜作さんが出かける格好が、当時流行していた銀座のファッションスタイルである「草履履きに提灯を下げる」というもので、「銀ぶら(銀座をぶらぶら歩く)」するくらい手軽な格好だったことから、喜作さんの物資調達ルートの槍ヶ岳から中房温泉までを「アルプス銀座」と呼ぶようになったんだとか。

中房温泉から槍ヶ岳までのルートの人気ぶりから

もう一つは、このコースが槍ヶ岳登山の定番ルートだったことを由来とするものです。

当時槍ヶ岳に登るには、中房温泉を起点として4日ほどかかったそうですが、前述の小林喜作さんが開拓した「喜作新道」により健脚ならわずか一日で槍ヶ岳に行けるようになったそうです。

それだけでも小林喜作さんの功績は素晴らしいものですが、この「喜作新道」の開拓によりこのコースが槍ヶ岳のメインルートになりました。

今でも登山客の憧れである槍ヶ岳のメインルートとして、まるで銀座通りのような賑わいだったことから、「アルプス銀座」と呼ばれるようになったというものです。

喜作さんの軽々と往復してしまう健脚ぶりとその格好に加え、喜作さんの開拓したルートの賑わいぶりから、アルプス銀座と呼ばれたんですね。

コース上には喜作さんのレリーフ(僕は残念ながら発見できませんでしたがw)があり、今でも伝説となった人物です。

登山を楽しめるのは先人達が命がけで切り開き、登山道として整備してくれたおかげなので、先人への敬意が呼び名になったという素敵な由来だなぁと思います!

裏銀座の由来

中房温泉を起点とするアルプス銀座・表銀座ルートに対して、高瀬ダムの工場道路を起点として西鎌尾根を通じて槍ヶ岳に至るルートを「裏銀座」と呼びます。

1〜2日程度で槍ヶ岳に登れる表銀座に対して、裏銀座コースは烏帽子岳・水晶岳・三俣蓮華岳と行程が長いのが特徴です。

行程が長く表銀座と比べて登山客が少ないことから、「表銀座の裏通り」ということで「裏銀座」と呼ばれるようになったそうです。

西銀座ダイヤモンドコース

単にダイヤモンドコースと呼ぶのが一般的な呼称で、西銀座と呼ぶ人もいるそうです。

折立登山口を起点に太郎山・北ノ俣岳・赤木岳・黒部五郎岳・三俣蓮華岳を越えて槍ヶ岳に至るルートです。

尾根伝いのコースとして有名で、比較的難所が少ない歩きやすいことから縦走ツアーがあるほど人気があるコースです。

東から表銀座、裏銀座とコースがあり、もっとも西側から槍を攻めることから、西銀座と呼ばれているんですね。