節約術

水道料金の仕組み

目次

水道料金は基本料金と従量料金がある

水道料金の計算方法ですが、東京都の場合は東京都水道局という機関が管理しています。
どのように水道料金が算出されているかというと、水道メーターの口径に応じて決まっている基本料金に、水の使用量に応じてかかる従量料金と消費税を足して算出されるんですね。

基本料金とは

水の使用量に関わらず、水道があれば負担しなければならない料金です。
金額は「水道メータの口径に応じて」決まります。この口径とは、水の供給元の水道管から、住宅にひかれている水道管の途中にある計測メーターにつながっているパイプの太さのことを指します。東京都の場合、呼び径と呼ばれるメータ口径が13mmであれば基本料金は860円、20mmであれば1,170円と決まっており、口径が太くなればなるほど基本料金も高くなります。
※料金は2013年のもの
水道の基本料金は所有している住宅であれば規定に合わせて口径を換えることで節約が可能なようですが、一般的に水道局は蛇口の数や配管の太さ・長さを考慮してメータ口径を決めているようなので、換えるための工事費や手間を考えると現実的ではないでしょう。
賃貸であれば、大家さんが換えない限りは基本料金を変えることはできません。ちなみに、一戸建ての住宅の場合は13mmか20mmが多いようです。

従量料金とは

水道料金の従量料金とは、その名の通り「使用量に従って」発生する料金です。
水道料金が使っただけ高くなるのはこの従量料金のせいですね。料金(単価)は1m3(立方メートル)あたりいくら、と一律で決まっているものではなく、使用量に応じて1m3当たりの単価も上がっていきます。東京都の場合は1~5m3までは0円、6~10m3までは22円、11~20m3までは128円という感じです。所得が多い人ほど税金が高くなる所得税のように、累進制という方式を採用しています。
計算方法は以下の通りです。

10m3の場合

0~5m3:無料
6~10m3:22円×5=110円
———————–
合計:110円+基本料金+消費税

30m3の場合

0~5m3:無料
6~10m3:22円×5=110円 11~20m3:128円×10=1,280円 21~30m3:163円×10=1,630円
———————–
合計:110+1280+1630円+基本料金+消費税

ちなみに、1m3(立方メートル)というのは1,000リットルのことですので、「10m3=10,000リットル」、「30m3=30,000リットル」となります。立方メートルと言われてもなんのこっちゃ想像もつきませんが、リットルに直すとちょっとはわかりやすくなりますね。一般的にお風呂の適量は170~200リットルですから、毎日お湯をためて入っているのであれば200リットル×30日で6,000リットル、つまり風呂だけで一か月に6m3を使っているということになります。

水道料金は全国一律ではない

水道はガスや電気のように、企業が広範囲で提供しているものとは異なり、東京都なら東京水道局といったように、市区町村の自治体ごとに運営されています。費用についても、水道管理費用や浄水用の設備・薬品費用によって異なりますので、自治体ごとに異なります。
なので、自分の水道料金は住んでいる地域の水道局のホームページなどで確認しましょう。

なんだかんだ水道料金はわかりづらい…

水道料金は自治体ごとに異なりますし、使った量に応じて変化しますからいちいち料金を追いかけられません。ですが、普段から自分がどの部分で水を使うか、どんな時に使用量が増えるかを意識しておくことで、水道代の節約につなげることができます。
お風呂での使用量が多ければ、バスタブのお湯を少し減らしてみるとか、シャワーヘッドを節水用のものに換えることで節水することができるでしょう!